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■simalis
指定したメールアカウントに届いたメールを読み取り、他のメールアドレスに自動で転送する機能を持つ、メール転送ソフトウェア。会社に届いたメールを自宅に転送したり、自宅に届いたメールを転送したり、また簡易的なメーリングリストを構築したりと、さまざまに利用できる。 電子メールソフトには、届いたメールを別のメールアドレスに転送するメール転送機能があるが、「simalis」は、この転送機能に特化したソフトだ。もちろんメールサーバにアクセスして届いたメールを自動的にスキャンする機能も持つ。これを使えば、例えば会社のメールアドレスに届いたメールを自分の個人アカウントに転送することもできるし、旅行や帰省などで不在の期間中だけ、メールを他のアカウントに転送することなどもできる。
メールの転送先として複数のアドレスを指定できるので、仲間内の全アドレスを登録しておけば、グループ間でメールを共有する「メーリングリスト」が実現できる。転送先リストに新しいアドレスを追加したり、転送先を変更したり削除したりといった操作は、元のアカウントに対してコマンドを書き込んだメールを送ることで実現できるため、遠隔地からのメンテナンスや、管理者が不在の状態でのメンテナンスも可能となる。また、特定のアドレスからのメールだけを転送する機能や、メールのタイトルに連番を付加する機能、すべてのメッセージをログとして保存する機能など、メーリングリストを構築するのに適した機能を数多く備えている。
■Forward Mail
「Forward Mail」というソフト名が示すように、届いたメールを別のメールアドレスに転送する機能を持つメール転送ソフト。こういう点では上に述べた「simalis」と同じなのだが、「Forward Mail」の場合、モバイルPCや携帯電話などのモバイル環境向きの機能が数多く装備されているのが特徴だ。 モバイル環境の場合、携帯電話やPHSなど通信速度が遅く、かつ従量制料金で接続されることが多いという特性を持っている。また、OSが必ずしもWindowsであるとは限らず、メールを読む際の画面サイズも小さいことが多い。そのため、添付ファイル付きのメールや長文のメールなどは仮に届いたとしても、実際には満足に読まれなかったり、利用されないことが多いものだ。 「Forward Mail」はこのようなモバイル環境の特性を考慮し、メールサイズによって転送する/しないを決めたり、添付ファイルだけを削除して転送したり、指定されたアドレスから(あるいは指定したアドレスへ)のメールのみを転送したり、SPAMメールは転送しないようにといった、フィルタリング機能が非常に充実している。
HTMLメールを通常のテキストに変換して転送するなど、特殊なフォーマットを解釈できない携帯電話向けの機能も備える。メールアカウントは最大10個までサポートするので、複数のアカウントを一つにまとめる用途にも最適だ。
■Yahoo!メッセンジャー
電子メールではなく、サーバを経由したリアルタイムにメッセージ交換を行うことができるインスタントメッセンジャーソフト。1対1でメッセージを交換して会話するのはもちろんのこと、複数のメンバーが同時に参加した状態での会話も行える。仲間内での会話や複数メンバーによる遠隔会議などに利用することもできる。 Windows版のほか、Macintosh版やJava版、Windows CE版などが用意されており、複数プラットフォーム間でメッセージを交換することも可能。Windows版ではリアルタイムチャットを行うこともできる。 基本的にはテキストのみの交換となるが、太字や斜体、アンダーライン、文字色の変更など簡単な文字装飾なども利用することができる。またメッセージの送信時に、あらかじめ用意された顔文字アイコンを付けて送信することも可能だ。
インスタントメッセージ機能は、メールに比べてスピーディにメッセージ交換が行えるのがメリット。相手と同時にパソコンを使っているときには非常に楽しいものだが、つい時間が経つのを忘れてしまうのが難点だ。しかし、常時接続かつ定額料金ならば、少なくとも金銭的には問題はない。
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