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■BlackICE Defender
Windowsに常駐して、すべてのTCP/IP通信を監視し、外部からの不正なアタックと思われる通信を自動的に防御する機能を備えるパーソナルファイアウォールソフト。侵入を防御するのはもちろん、侵入者に対する情報検索機能や侵入方法に対する詳細説明が充実している点が特徴だ。 侵入が試みられた場合、それが発生した日時、アタックしてきた相手のIPアドレス、試行回数などとともに、その手法も記録される。IPアドレスについては、これを逆に追跡して、ホスト名などを自動的に調査する機能も備える。また、アタック手法に関しては「advICE」と呼ばれるボタンをクリックすることで、侵入の原理や対策方法などを詳細に記述した説明ページを表示できるので、そのアタックの危険性を客観的に知ることができる。また、アタックの回数やネットワークの負荷は、最大で過去90日間に渡ってグラフとして記録することができるため、そのパソコンがどの程度のアタックを受けているかもわかる。 あまりアタックが多い場合には、特定のIPアドレスからの通信を選択的に遮断する機能もある。何度も繰り返してアタックを仕掛けてくる相手には、放っておくのではなく、積極的に通信自体を遮断することができるということだ。
一見難しいソフトに見えるかもしれないが、インストール後、ユーザが特に設定しなくても適切な設定で動作してくれるので、ネットワーク知識に乏しい人でも安心して利用できるだろう。
■WinGate Home 4
外部からのアタックを防止するとともに、一つのブロードバンド接続を複数台のパソコンから利用できる「プロキシ」機能も備えた、ファイアウォール/プロキシソフト。 ブロードバンド接続は、PPPoEというプロトコルを処理するソフトウェアをパソコンにインストールすることで、プロバイダに接続できるようになる。例えばADSLモデムにたった1台のパソコンを接続するだけならこれでいいが、一つの回線に複数のパソコンを接続するような場合、PPPoEをサポートするルータなどの機器を使って、ここに複数のパソコンを接続しなければならない。これにはルータを購入するために、相当の出費を覚悟しなければならない、というデメリットがある。 「WinGate Home」は、プロキシ機能によって、ルータを使うことなく複数のパソコンをブロードバンドに接続することができる。「WinGate Home」をセットアップしたマシンがサーバとなることで、他のマシンに対してインターネットの接続を提供できるのである。 「WinGate Home」にはファイアウォール機能も備わっている。プロキシ接続によってインターネットに接続されるパソコン(こういったパソコンを「プロキシクライアント」という)の場合、直接インターネットに接続するよりも安全性の高い接続が行えるのだが、「WinGate Home」では、こうしたクライアントの安全はもとより、ファイアウォール機能によって、自分自身の安全も確保できるというわけだ。
複数のパソコンを低コストでブロードバンド接続したい場合には注目したいソフトといえる。また、「WinGate」には手軽に使える「Home」版のほか、より豊富な機能を備えた「Standad」版、「Professional」版もある。
■BlackJumboDog イントラネット用簡易サーバ
Webサーバ、メールサーバ機能に加えて、プロキシサーバ機能まで備えた、インターネット/イントラネット向け簡易サーバ。 ブロードバンド接続で常時インターネットに接続した状態では、これまでのようにメールやWebサーバをプロバイダに頼ることなく、自分で構築することもできるようになる。メリットは、ディスク容量がほぼ無制限に利用できるようになるのと、コンテンツを変更するたびにわざわざftpでファイルをアップロードする必要がなくなる点だろう。メールの容量制限やCGIの利用制限など、一般のプロバイダにありがちな制限も、自分でサーバを構築するのであれば無関係だ。 「BlackJumboDog」は、Webサーバやメールサーバなど、通常であれば複数のサーバを動かさねばならないところを、一つのソフトでサポートする便利なソフトだ。プロキシサーバの機能も持っているため、これをインストールしたパソコンが1台あれば、他のパソコンからブロードバンド接続を共有することもできる。
「BlackJumboDog」自体にはファイアウォール機能がないため、これをインストールしたパソコン自体の安全を確保したい場合には上で紹介した「BlackICE Defender」などのソフトと併用する必要があるだろうが、手軽に小規模なインターネット/イントラネットサーバが構築できるのは非常に便利。クライアントからのWebアクセスをキャッシュして、2回目以降の表示を高速化する機能や、登録したキーワードを含むホームページを表示しようとした際に、自動でホームページへの接続を遮断する「コンテンツ制限」機能などがある。
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