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ブロードバンド応援団

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特集
基礎知識から導入まで
「ブロードバンド&ADSL」


「常時接続対応ソフト」を使う
  • ブロードバンドで変わるパソコンの使い方
  • ブロードバンド接続における注意点
  • 侵入を防ぐ壁「ファイアウォール」
  • ファイアウォール&プロキシソフト
  • ダウンロードには欠かせない「ウイルススキャン」
  • ウイルススキャンソフト
  • 「メッセージング」も大きく変わる
  • メール転送ソフトとメッセンジャーソフト
  • 侵入を防ぐ壁「ファイアウォール」

    パソコンのセキュリティを高めるソフトにはいくつかの種類が存在するが、特にインターネットからの直接のアタックを防ぐソフトが「ファイアウォール」と呼ばれるものだ。ファイアウォール(FireWall)とは、日本語にすると火災などの延焼を防ぐための「防火壁」のことで、つまり外部の「火」が自分のパソコンに燃え移るのを防ぐためのソフト、というわけである。

    企業など、多数のコンピュータがインターネットに接続される環境では、ファイアウォール専用のコンピュータを用意して、インターネット接続はすべてこのファイアウォールマシンを経由して行うようにする。このようにすることで、社内にあるコンピュータから外部へのアクセスはできるが、外部からのアタックは遮断する、という「壁」の役割を果たすことができる。

    しかし、個人がブロードバンド接続を行う場合、ファイアウォール専用に独立したマシンを用意するのはあまりに大げさすぎるし、費用もかかる。ブロードバンド接続に使用するADSLモデムやルータの中には、ファイアウォール機能が備わっている例も多いのだが、モデムをレンタルで使用する場合もあるADSL接続やCATV接続では、仮にこうした機能がモデムに用意されていたとしても、必ずしもそれらを利用できるとは限らない。また、仮に使えるとしても細かな設定ができない場合もある。

    そんなときにお勧めしたいのが「パーソナルファイアウォール」だ。これは、専用のパソコンを用意するのではなく、自分が普段使用しているパソコンにインストールすることで、外部からのアタックを遮断する機能を持つソフトウェアだ。単体のファイアウォールと違うのは、これをインストールしたパソコン上でも、これまで使っていたソフトはそのまま使い続けられる点だ。つまり、いま使っているパソコンの中に、仮想的にファイアウォールマシンがあるのと同じ状態を作り上げることができる。いわばファイアウォールの簡易版といえないこともないが、その機能は非常に充実しており、なかなか侮れない。これをインストールしておくだけで、パソコンのセキュリティ性能は格段にアップするのだから、ブロードバンド接続をする場合にはぜひとも利用したいソフトウェアである。

    次のページでは、パーソナルファイアウォールソフトに加え、プロキシ機能を持つソフトなどを紹介する。

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