ネットワークが高速化されると、さまざまなサイトからソフトをダウンロードして使う機会も多くなる。数十Mバイトにも上る巨大なファイルもわずかな時間でダウンロードできる環境が手に入ると、オンラインソフトの利用もいっそう楽しくなるはずだ。
だが、そんなときに注意したいのが、コンピュータウイルスの存在だ。世の中には、プログラムに仕込まれた「悪意を持ったプログラム」によって、ディスクの内容が消去されたり、パスワードなどのデータが盗み出されたりなど、パソコンにさまざまな悪影響を与えるソフトが存在するが、コンピュータウイルスとは、これらのソフトの中でも特に、ネットワークから直接、他のマシンに接続したりメールを媒介したりして他のパソコンに自分自身の複製を作る、「伝染」機能を持ったソフトのことを指す。ベクターに登録されているソフトならば、どれもウイルス検査がされているので安心できるが、なかには、意図的であるなしにかかわらず、ウイルスに感染したソフトが配布されいる場合もあるので注意したい。
こんなときに利用したいのが「ウイルススキャン」「ワクチン」ソフトだ。ウイルススキャンソフトは、ファイルの中にウイルスが存在しないかどうかを調べるためのソフト。ワクチンソフトは、ウイルスに感染したファイルやコンピュータに適用して、ウイルスを除去するためのソフトだ。
ウイルスの感染は、自分自身が被害を受けるのはもちろんのこと、さらに他のマシンに感染させることで、他人にも迷惑をかけるという怖さがある。特に最近のウイルスは電子メールを介して伝染することが多く、仲のよい友人や仕事上の付き合いのある人などに感染させてしまうことが多い。そうした被害を広げないためにも、ウイルススキャン、ワクチンソフトを使いこなして、ウイルス被害に遭わないようにしたい。
次のページでは、Vectorからダウンロードしてすぐに使うことのできるウイルススキャンソフトをご紹介しよう。