2009年のベストオンラインソフトには、ボタン型ランチャ「CLaunch」を選ばせてもらった。実のところ筆者は、かつてプログラムランチャを使ったときの経験から、ランチャには「重い」「パソコンの動作が不安定になる」といった偏見があり、長いこと使うのを止めていた。しかし、さすがに最近それでは不便に感じ、いくつかのソフトを試してみた結果行き着いたのが「CLaunch」だ。以来愛用しているが、とても使いやすく、パソコンの操作も快適になり、非常に満足している。選ぶ際の条件として重視したのは、
- 余分な機能が付いてなく、なるべく軽くて安定していること
- 大量のアプリケーションを登録することができ、しかも視認性がよく、目的のアイテムをすぐに見つけられること
- デザインがシンプルで、オフィスなどでも問題なく使用できること
の三点。まず軽さと安定性だが、「CLaunch」を見つけて以来、何台ものマシンにインストールして使用しているが、いままでのところ、筆者の環境では特に重く感じたり、トラブルが発生したりしたことは一度もなく、安心して使うことができている。アイテムの登録数が増えても、ランチャウィンドウの表示などが遅くならない点もうれしい。ランチャウィンドウのサイズを自由に変更でき、大量のソフトを余裕をもって登録できるのも気に入っている。ランチャウィンドウは、マウスポインタがウィンドウの外に出ると直ちに消えるため、サイズをどれほど大きくしても決して邪魔になることがない。
アイテムの登録もフォルダやプログラム、ショートカットアイコンなどをランチャウィンドウにドラッグ&ドロップするだけでよく、簡単で手軽。タブをクリックしてページを切り替えることができ、ページ単位で登録するアプリケーションをグルーピングすることもできる。筆者はさらに、同じページの中で行ごとに登録するアプリケーションを分類して使用している。ボタン型なので、アイコンにより目的のアイテムを見つけ出すことができ、すでに登録してあるアイテムの並べ替えやページ間の移動なども簡単・自由に行える。
ランチャウィンドウの呼び出し方法も多彩。デスクトップのダブルクリック、画面コーナーへのマウス移動、ショートカットキー、マウスショートカットなど、100種類以上の組み合わせの中から自分に合ったものをセレクトできる。アプリケーションごとにショートカットキーやマウスの直接起動などを設定することで、ランチャウィンドウを表示させることなく、目的のアイテムをすばやく呼び出すことも可能だ。
筆者は、デフォルトのデザインがすっきりしていて気に入っているため、そのまま使用しているが、ウィンドウ各部のカラーやフォント、アイコンの表示位置やサイズなどを変更できるなど、デザインのカスタマイズ性も高い。ページごとにデザインを変更することも可能だ。マス目状にアイコンを並べて表示する「表示モード1」と、横長の枠に小さなアイコンとソフト名を表示するコンパクトな「表示モード2」をワンタッチで切り替えられるのも便利だ。
そのほかにも、かゆいところに手が届くような機能・設定が豊富に用意されており、よく手になじむ、お勧めのソフトだ。