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本物のおもしろさをそのまま再現したネットワーク対戦型麻雀ゲーム
みんなで麻雀 for Windows Version 1.0.0
for Windows ゲーム NEW シェアウェア 3,000円/年間 etc.

みんなで麻雀 マウスだけですべての操作ができる ネットワーク対戦型麻雀のサーバ/クライアントシステム。ソフトはサーバ用の「みんなで麻雀 Server for Windows」とクライアント用の「みんなで麻雀 Client for Windows」が用意されている。最低4台のマシンを使い、うち1台においてサーバを起動する。サーバマシンでクライアントを同時に稼働させることも可能。インターネットや社内LANなどで気軽に麻雀が楽しめる。

サーバの画面。参加しているユーザの一覧が表示されるのみ まずサーバに接続し、その上でユーザ情報を新規登録する。一度登録してしまえばサーバ上のMDBデータベースに登録されるので、次からはログインできるようになる。ゲーム開始時には、まずサーバを起動して名前を付ける。その後、主催者となるユーザがログインし、参加者を決定すると、各ユーザがゲームに参加できるようになる、という仕組みになっている。

メンツが揃うと自動的にゲームが開始され、親決めや仮東決めなどのサイ振りなど、本格的なルールでゲームが始まる。

ポンやチーができる状態になると点滅して促してくれる 各クライアントにはリアルタイムに状況が反映され、ポン、チー、カン、ロンなどが可能な状態であれば、牌とコマンド名が点滅して知らせる仕掛けになっているので、ポイントを見逃すこともないだろう。

どんなサイズの画面においても、フルスクリーン表示で最適化されるようになっており、最低640×480ドット表示ができれば利用可能。動作には、28.8k以上のモデムまたはLANカードを搭載し、TCP/IPプロトコルによる通信ができる環境が必要。

reviewer's EYE システムは非常によくできている。細かい点まで実際の麻雀がちゃんと研究されており、つい本気になってしまう。社内イントラネットで稼働させたら、おそらく一日中やっている人も出てくるのではないだろうか。各ユーザのクセなどがデータベースに記録される点も秀逸だ。

ゲーム開始には最低4台のマシンが必要となっているが、クライアントは複数稼働が可能なので、1台のマシンでサーバを稼働させ、他のマシンでクライアントを四つ起動してゲームさせることも不可能ではない。ただし、一人で4人分の麻雀を打つのはあまり現実的ではないだろうが……。

卓の中央には1行チャットのためのスペースがあり、「会話」ボタンを使うことで、他のユーザに対してメッセージを送ることができる。ただし、このメッセージは全ユーザに見えてしまうので、特定のユーザにのみ耳打ちしてのコンビ打ち、などということはできない。

きっちりと計算してくれるので符ハネ勘定ができなくても可 誰かが和了すると自動的に点数が計算されて、次局へ移り最後に精算が行われる。

惜しいのは、ルールがスタンダードに固定されている点。食いタン、後付け、青天井、一発ツモ祝儀などといったローカルルールが作れれば、もっとリアルなものになることだろう。計算がややこしくなるが、地域によってはかなりルールが異なるので、ローカルルールの追加設定はぜひ望みたいところだ。
(藤田 洋史)

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ソフト作者からひとこと
ソフトを開発しようと思った動機、背景 : 特別に麻雀が好きだったというわけではないのですが、学生時代はよくやりました。しかし勤めてからは会社の観風会とか誰かが思い立って「今日、麻雀をやろう」とでも言わない限り、卓を囲んでやることなどほとんどありません。その理由としては4人で遊ぶというルール、最近の住宅事情などいろいろ考えられますが、でも実際にやってみると、やはり麻雀はおもしろい。久しぶりに麻雀をやると、また次の日もやりたくなる。そこで会社のLAN、今流行のインターネットを使えるパソコンを仮想の卓として利用し、仲間内で気軽に対局できるソフトを……と考えたのが開発のきっかけです。

開発中に苦労した点 : この「みんなで麻雀」の開発をはじめて約2年になります。一人娘も最近2歳になりました。ですから同時に二つを育ててきたようなものです。小さいお子さんがいる家庭ではわかると思うのですが、まず自分の時間というのが少ないのです。家族サービスすれば開発が犠牲に、開発すれば家族サービスが犠牲に。私の場合は後者の方ですが(笑)。開発に関していえばTCP/IP通信、データベース、グラフィック、麻雀のルール、ユーザインタフェース、ユーザ管理などすべてで行き詰まり、そして解決の繰り返しでした。今後も変わることはないと思いますが。

ユーザにお勧めする使い方 : 「みんなで麻雀」という名前の通り、みんなで利用してほしいです。ベータ版を会社の昼休みを利用してテストしていたのですが、今では日課にさえなっています(12時〜13時がサーバ起動時間)。あとで気づいたのですが、食事が終わったあとの約30分という時間は「みんなで麻雀」の半荘にちょうどよい時間のようで、0.8〜1.5半荘ができます。「配牌が悪い」とか「安い手で和了るな」という声が飛び交っています(笑)。ぜひ、会社とか学校のLANで和気藹々、アットホームな雰囲気で楽しんでいただけたらうれしいです。麻雀は勝った人が偉いのです。職場などの上下関係はありません。

今後のバージョンアップ予定 : 自ら考えた開発課題がたくさんあり、これらを盛り込んでゆくのですが、ユーザ様からの要望も積極的に取り入れていきたいです。なお、「みんなで麻雀」のホームページでは、ソフトの最新版ダウンロードはもちろんですが、グラフィック担当の Akama氏によるフリーの麻雀ホームページ素材集の公開も予定していますので、定期的にお立ち寄りいただけたらと思います。
(LunaticWare)

※ この記事は、'98年11月5日に公開されました。


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「みんなで麻雀」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[http]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

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