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では、フレッツ・ADSLの申し込みから開通までの流れについて説明しよう。 まず最初は、利用する地域に応じてNTT東日本(または西日本)、いずれかへフレッツ・ADSL利用を申し込むことからはじまる。具体的な手段としては電話番号「116」による電話での申し込みと、NTT東日本/西日本が開いているWebページ(東日本/西日本)からオンライン申し込みを行う方法がある。フレッツ・ADSLを申し込む場合には、Vectorのサイトにも申し込みページが用意されている。 この申し込みを受けると、NTT東日本/西日本ではまず、申し込まれた電話回線が実際にADSLとして利用できるかどうかの調査に入る。これを「机上調査」と呼ぶが、ここでは、例えば電話局からの途中経路に光ファイバ化されている部分がないか、電話局から利用者宅までの距離が遠すぎないかどうか、そのほかADSLの開通に障害となる条件がないかなどを実際に検討して利用の可/不可を決定する。 ADSLの場合、アナログ回線以外では使用できないため、途中経路に光ケーブル化されている部分などがあると、ADSL化できないのである。ただし、もしここで利用不可といわれた場合であっても、すぐに諦めなくてもよい。タイプ1で申し込んでダメな場合でも、タイプ2で申し込むと可能である場合もあるからだ。この場合、新規に配線工事が必要となり、また月額の利用料も多少異なってくるが、それでもよいという場合には試してみるだけの価値はある。 この机上調査は、多くの場合数日内のうちに結果が知らされる。フレッツ・ADSLサービスがその地域で開始された直後には、申し込みの殺到によって多少時間がかかる場合もあるが、最近ではこの処理もかなり高速化されているようだ。ここでフレッツ・ADSLが利用可能であるという結論が出た場合、利用可能という連絡ののち、次に開通の予定日が連絡される。 すでに述べたように、フレッツ・ADSLを利用するには、対応したインターネットプロバイダとの契約も必要だ。現在契約しているプロバイダがフレッツ・ADSLに対応している場合はそのままでも問題ないが、不幸にして対応していない場合や、この機会にプロバイダを変更したいと考える場合には、利用できることがわかった時点でプロバイダの選定、契約作業に入っておこう。現在のプロバイダをそのまま利用する場合でも、プロバイダによっては料金プランの変更が必要となる場合もあるので、ここらへんの調査も忘れずに。 フレッツ・ADSLで使われるADSLモデムとパソコンとの接続には、10Base-TのEthernetケーブルとPPPoEと呼ばれるプロトコルが利用される。このためパソコン側にEthernetインタフェースとPPPoEソフトウェアが必要となる。また、ADSL回線に2台以上のパソコンを接続する場合には、PPPoEに対応したルータが必要だ。いずれも開通日までには用意しておきたい。なおPPPoEソフトウェアについては、これを収めたCD-ROMが開通日の前日までにNTTから送られてくる。ADSLモデムやスプリッタといった接続に必要となる機器も、前日までには送付されてくるはずだ。 NTTより連絡された開通日になったら、いよいよ開通作業に入る。宅内工事を自分で行う場合、モデムやスプリッタの接続、Ethernetケーブルの接続などはすべて自分で作業する必要がある。もちろんPPPoEソフトウェアのセットアップや仮にルータを利用する場合にはルータのセットアップなども行わねばならない。具体的なセットアップ手順については、NTTから送られてくる「セットアップガイド」を参照しながら行うことができるが、自信がない場合には詳しい人に付き添ってもらうようにしよう。 すべての機器の接続とソフトウェアのセットアップが正しく行われれば、指定したプロバイダ経由でインターネットアクセスが利用可能になるはずだ。思う存分ADSLの高速性を堪能してほしい。 (TEXT by 天野 司)
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