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ブロードバンドがやってくる!ブロードバンドで何が変わる?|ブロードバンドはいまどうなっているの?|問題はないの?用語解説


ブロードバンドって何? レッツ・スタート・ブロードバンド編

ブロードバンドはいまどうなっているの?


以上見てきたように、ブロードバンドの持つパワーはふたつ。「広帯域」と「常時接続」です。より多くの情報を短い時間で送ることができて、いつでも繋がっている。これがブロードバンド。インターネットの価値を大幅に高めてくれるものです。

現在、ブロードバンドの代表格といえばADSLです。現状では、受信(下り回線)はだいたい1.5Mbps、送信(上り回線)は512kbps程度のサービスが一般的のようです。下りだけ見れば、ISDNのなんと23倍です。回線接続業者が増えていることもあって、ADSLは日本中でサービスエリアが拡大しています。当面、ブロードバンドの主役といっていいでしょう。

そして、もうひとつのブロードバンドの雄が、CATV(ケーブルテレビ)インターネットです。有線TV放送局が、その広い回線帯域を利用してインターネット接続サービスを始めています。もともと大量のTVチャネル分の映像を送れるだけの回線帯域を持っていますから、遅いはずがありません。サービスによっても異なりますが、数Mbps程度が一般的。下り回線で10Mbps以上のものもあります。

CATVインターネットで最もありがたい点は、電話回線を使わないことです。CATVインターネットの料金は、インターネット接続に必要なコストをすべて含んだ価格なのです。ADSLは電話回線を使いますから、回線の基本料金はNTTに払わなくてはいけませんが、CATVならインターネットはCATV、音声通話は携帯やPHSで済ます、ということもできてしまいます。電話回線を利用しないどころか、CATV回線を使って安価な電話サービスを行う業者もあります。逆に、電話回線を使わないためにサービスエリアが狭くなるという欠点もあります。CATVが見られない地域は、CATVインターネットの恩恵に与ることもできないのです。

近い将来のサービスとして最も大きな期待をかけられているのが、光ファイバを家庭にまで敷設する「光ファイバ接続」(FTTH)です。現状のドライカッパーライン(銅線:電話線)よりはるかに多くの情報を流せる光ファイバは、ADSLに比べて1桁、サービスによっては2桁も高速になります。利用料金も極端に高価なわけでなく、誰にでも利用できる程度の料金に設定されています。ただし、こちらはCATVよりさらにカバーする範囲が狭く、現状ではごく一部のエリアに限られています。いままでの施設にはない光ファイバを利用するため、一気にサービスエリアを拡大できないわけです。究極のブロードバンドともいえますが、FTTHが日本中で利用できる日が早く来てほしいです。ホントに。

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画面5:使用帯域の広いADSL。ブロードバンドはISDNなどに比べて使用する帯域が広い。よって高速なデータ転送を可能にしている。図はADSLの例。電話は回線の持つ帯域の一部しか使用していない。その他の帯域をデータ転送経路として使用することで、大幅な高速化が可能になった
画面5:使用帯域の広いADSL。ブロードバンドはISDNなどに比べて使用する帯域が広い。よって高速なデータ転送を可能にしている。図はADSLの例。電話は回線の持つ帯域の一部しか使用していない。その他の帯域をデータ転送経路として使用することで、大幅な高速化が可能になった



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