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32KB以上のスタイル付きテキストを扱えるエディタ
ATBEdit Version 2.1.2J
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マルチドキュメントでウィンドウごとにツールバーが表示されるため、スタイル指定がすばやく行えるのはやはり便利だ。しかも、文字色設定用のカラーパレットはドキュメントごとに設定でき、定義ファイルとして保存することも可能。ツールバーの表示/非表示はドキュメントごとに切り替えられる。
また、ファイルサイズに32KBの制限がないのはうれしいところ。基本的に原稿執筆のような長文作成向きでないとはいえ、文書中にファイルを挿入したり、逆に選択した部分だけを書き出したりできるので、数人で作成したテキストを一つのファイルにまとめるといった使い方もできる。余談だが、このような場合、ワープロソフト独自の文書形式よりも、汎用性が高いスタイル付きテキストのほうがメリットが大きいといえるだろう。 そのほかでは画像の表示にQuickTimeの機能を利用しているため、Ver.3.0以降のQuickTimeが組み込まれていれば、PICTだけでなくGIFやJPEG、TIFFなど多くの形式の画像を埋め込むことができるのも大きな魅力といえる。 残念ながら印刷時のテキスト整形機能などは乏しいものの、オンラインで配布するドキュメントを画像入りで作成したいといった要求に対しては充分な表現力を持つので、グラフィカルなドキュメントを作りたいが重たいワープロソフトは使いたくないというようなケースにはうってつけだ。レジスト料金が700円と安価なのも手ごろな感じでよい。
(福住 護)
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ソフト作者からひとこと
ATBEditを作成しようとした動機は、私が作成したオンラインソフトウェアに付けるマニュアルを作成したかったことです。最初はHTMLで書いていたのですが、これだと画像が増えてきたときにフォルダ分けをしてもファイルが多くてなんだかごちゃごちゃしている気がしてきました。その後、SimleTextReadOnlyファイルで画像付きで出力できるソフトを使用しようと思ったのですが、何となく使い勝手が自分に合わなかったので自作することにしました。 開発中、特に苦労したのはWordServices対応させることと漢字コードの変換でした。WordServicesは資料も少なく初めて組むタイプのプログラムだったからです。漢字コードの変換は学校から(まだ大学1年生です)UNIX用の本を借りてきて、それをもとにして作りました。 今後のバージョンアップではさまざまなタイプの文章を入力するのを支援するような機能を加えていきたいと思います。具体的にはまだ考えていませんが。 (Akira)
※ この記事は、98年8月27日に公開されました。
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