「PalmPickle」を制作されたきっかけはなんでしょうか。
以前からデジタル絵本のPickle's BOOKで山本 徹さんの楽しい世界にはまっていました。その後、Palmを使うようになったのですが、初期Palmの「機能的だが面白みのない画面」を見ているうちに、Pickle君が画面に出てくればもっと楽しく使えると思ったのがきっかけです。
プログラムの制作にあたり、キャラクタの産みの親である山本 徹さんとは、どのような共同作業が行われたのでしょうか。
山本さんとは、電子メールとWIKIのシステム(編集部注:複数人によるブラウザ上でのコンテンツ編集が可能な共同作業用サーバ)を使ったブレインストーミングで内容をつめています。作業としては、山本さんにDirectorでキャラクタの動きを作っていただき、それを奥地のほうでPalmにできるだけ元のイメージ通りに作りこんでいます。
各機能に対して、どう工夫し、どうキャラクタを絡ませるかというアイデアに苦心されたものと思いますが、その中でも、思い入れのある機能、苦労された機能などはありますでしょうか。
楽しんで作っていますので、苦労した点はありません。苦心した点としては、初期のPalmは特にメモリーと音声の再現にかなり制約がありましたので、声のMIDI表現や、画像のオフスクリーンのロード、アンロードが手間でした。
「PalmPickle」の今後のバージョンアップや、追加される機能について予定はございますでしょうか。
今、次のバージョンを山本さんとつめているところです。この夏にでも公開できればと考えています。
同じく山本徹さんのキャラクタが活躍する「Thoru Yamamoto's Coconuts World」についてよろしければご紹介ください。
「Palmでデジタル絵本を作ればどうなるか」という実験的な作品で、ソニーさんの賞(編集部注:第2回「クリエ」プログラムコンテスト)をいただきました。のんびりとして暖かい山本さんの世界の一部を感じていただけるものになったと思います。この延長で色々な作品を作りたいのですが、負荷がかなり高いのでとりあえず、次の作品は未定です。
どうもありがとうございました。最後にユーザの方へメッセージがあればどうぞお願いいたします。
PalmOS5の機能を活かした次のバージョンの作成に取り掛かっています。どのようなものが登場するのか、お楽しみに。
※ 山本 徹さんと奥地 耕司さんによるPalmソフトは、ほかにもGraffiti練習ソフトの「P_DANCE」(フリーソフト)が公開中。また、「Pickle」関連のソフトは山本 徹さ
ん作のMacintosh用のデスクトップツール「AsistantPickle」(シェアウェア)もある。
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