ソフトウェアスポットライト 98.04.27号

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キャッシュファイルを使ってページを再構成しよう (2)

各ソフトの設定は慎重に「POO's CacheBack」を利用するにはまず、「NetCacheResolver」をインストールしておく必要がある。このソフトは、Netscape Navigator(Communicator)のキャッシュファイルを変換するソフトウェアで、これがないと「POO's CacheBack」はきちんと動作しない。次に、AppleScriptを英語モードに設定する。また、「POO's CacheBack」はHyperCardのスタックなので、できれば事前にHyperCard（HyperCardプレーヤ）の割り当てメモリを5,000K以上に増やしておくことをお勧めする。
また、「POO's CacheBack」がホームページを再構成するためのフォルダも事前にハードディスク上に作っておこう。フォルダの名前は「PooLocal」などわかりやすい名前にしよう。「POO's CacheBack」を起動したら、「Preferences」ウィンドウを表示させ(画面7)、フォルダやアプリケーションの場所を設定する。慎重に設定しよう。すべての設定を確認したら、右下の「Set Preferences」ボタンを押す。これで設定は完了だ。		画面7●Netscape Navigatorのある場所と再構成用のフォルダを指定する

実際に再構成を行ってみる次は実際に動作させてみよう。 Macをインターネットに接続し、Netscape Navigatorを起動して、いつもの巡回コースを回ってみる。いつもならじっくり読むページも、今回は画面が完全に表示されたら、次のサイトへ移動する。一巡したら接続を切って、Netscape Navigatorを終了させ、代わりに「POO's CacheBack」を起動する。「After Date」「Time」のフィールドで、いつのキャッシュ再構成するかを設定する。
画面8●処理が終わると「POO's Cache Back」のページが表示される		日付と時間を設定したら、「Cache Back!」ボタンを押して実行する。処理が終わると、自動的にNetscape Navigatorが起動して、「POO's Cache Back List」のページが表示される(画面8)。このページは、ディスク上に作られた各サイトのIndexページに当たる。早速、その中の一つをクリックしてみよう。先ほど巡回してきたページが、ほぼそのままNetscape Navigatorのウィンドウに表示されるはずだ。

キャッシュ復活ツールは
好みに合わせて選ぶ

キャッシュ復活ツールとしては各種あるが、いずれも処理の速度や動作はさまざまだ。なかでも処理速度の速さが魅力なのは「LibBuilder」(画面9)。特にPPC版の速さは特筆もので、気が短い人や、忙しい人にはお勧めだ。

「INETwalk」(画面10)は、本来がHTML対応のエディタという変わり種だが、ページを完全に復元するのではなく、文字だけを見たいときなどに威力を発揮する。

今回具体例で取り上げた「POO's CacheBack」は、その名のとおりのキャッシュ復活ツールである。処理速度には不満が残るものの、わかりやすいインタフェースと、ブラウザで利用するIndexを作成してくれるなど、親切設計がうれしいソフトだ。

なお、今回紹介したものはいずれもNetscape NavigatorやNetscape Communicatorのキャッシュファイルを利用するソフト。インターネットエクスプローラのキャッシュを利用することはできない。

画面9●処理速度が速い「LibBuilder」

画面10●「INETwalk」はテキストだけを見るのに便利だ