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どこまでも進化を続ける、超多機能なPIMソフト
ぜとのG・Clock & Scheduler 32bit-Version Version 5.22
for Windows パーソナル VERSION UP フリーソフト

ぜとのG・Clock & Scheduler 7種のグラフが時の流れを示すメイン画面(目標グラフは未設定) G・ClockはGraph Clockの略。このソフトの基本機能のひとつは“グラフで時間を表示する”ことなのだが、そのほかにも書き切れないほどの機能を持ったPIMソフトだ。

メインウィンドウの時計画面上部の2本の横棒グラフは月と日を表す。上の方は1年間のうち経過した日数のパーセンテージ、下の方はその月のうちの経過した日数のパーセンテージを表示する。また、下部の三つの円グラフはそれぞれ時・分・秒の経過パーセンテージを示している。左部の縦形の棒グラフは「プライベートグラフ」といい、設定した1日任意の時間帯のうち、経過した時間のパーセンテージを表示する。

誕生日管理は12星座と13星座が選択可能 このウィンドウでは上部のタグでカレンダー、スケジュール表、バイオリズムに表示が変わる。カレンダーは祝祭日の設定ができるのはもちろん、六曜(大安や仏滅など)の表示も可能。スケジュールは毎月や毎週といった定期的なものからその日だけのスケジュールまで登録ができる。バイオリズムは登録された誕生日をもとに表示される。なお誕生日は複数登録でき、それぞれに切り替えることも可能だ。

さらに「時間」に関しては、月齢表示や目標グラフの表示、日数計算、減算タイマなどの機能を搭載。そのほかにもメモや簡易電話帳、ランチャ……と、実に多彩な機能を備えているのが特徴。

reviewer's EYE 各種設定はこの画面から行う とにかく機能が豊富。このソフトを使いこなせば「時間」に関することはまずほとんどができるといっても過言ではないであろう。

特に、プライベートグラフと目標グラフ(任意の目標開始日時、終了日時で設定)はポイントが高い。PCを使って仕事をし、なおかつ「締め切り」というものが存在する職業はいくつもあるだろうが、そうした仕事に携わる人にとって、この「期限の何パーセントが経過した」かを視覚に訴える形で表現してくれるのはありがたい。切羽詰まってるときはこれ以上追いこむなと叫びたくなるかもしれないが……。

夜空に浮かぶ月を眺める気分の月齢表示 また、そうしたデジタルな表示がイヤになったら、月齢表示にしてみてもいい。なかなか月を見ることができなくなった昨今、ディスプレイの中ではあるが月を眺めてみるのも一興では?

さらに、あくまでも「参考程度」にしかならない機能ではあるが、過去のデータを登録することによって危険日と安全日を割り出すこともできるPeriod機能というものまで搭載されている。

なお、ぜとのG・Clock & Schedulerは、このVer.5.22が最終バージョンとなり、「ぜとのG・Clock & Scheduler 98」が後継となる。9月24日現在、98 Ver.5.31が最新バージョンで、作者のホームページからはすでにダウンロードできる。
(芹澤 亮)

ホームページ 作者のホームページはこちら

ソフト作者からひとこと
私は、DOSの時代にいくつかの名作フリーソフトによって育ちました。

はじめのころは、DOSのDIRとCDコマンドしか知らなかったのに、いつしかバッチファイルが書けるようになり、awkのスクリプトが書けるようになり、int 21hの割り込みを覚え、アセンブラで簡単な実行ファイルが作れるようになったのです。これらはすべてフリーソフトで環境を整えたこと、パソコン通信によりツールや情報が入手できたこと、などにより飛躍的に進歩できたのだと思います。

さて、いつのころからか私は、ユーザから「作者」へと立場が変わっていきました。いままで私の質問に答えてくれた人、フリーソフトとして提供してくれた人の何人かは今でも活動を続けているようです。また、何人かはパソ通の世界から見えなくなってしまいましたが、ありがとうございました。感謝しております。

そんなころ、Windows 3.1が発表され、DOSの世界から新しく変わろうとしていました。そこでも何人かはパソ通の世界から見えなくなってしまいました。お元気ですか? そんなある日、パソコンショップに遊びにいくと、そこに「Delphi」というプログラミング言語が置いてあったのです。雑誌で名前だけ知っていた私は思わず衝動買いをしたのでした。それがPascalだということも知らず。バッチファイルしか書けないにもかかわらず……です。

試行錯誤の上、3日で作り上げたのがグラフで時を刻む変な時計でした。プログラム能力のなさをアイデアでカバーし、見たことのない時計を作りました。それが1995年11月のZclockです。いつしか、スケジュール機能が加わり、あの機能が加わり、あの機能が削除され、この機能がついて、個人情報管理総合ツール(PIM)となったのです。雑誌などにも多数掲載されるようになって、そこそこのアプリだと自負していいのかな? くらいにはなったようです。

え? どうしてフリーソフトなのかって? そう、今の私(スキル)があるのは、まさにフリーソフトのおかげでした。そんな憧れの作者さんたちに一歩でも近づきたかったのです。近づけたでしょうか? 今では、胸を張って「作者です!」って言えるようになったけど。。
(ぜと)

※ この記事は、98年9月24日に公開されました。


Download
「ぜとのG・Clock & Scheduler」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[http]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

フリーソフト
ぜとのG・Clock & Scheduler 98 6.12 統合アプリ(スケジュール管理、日記、電話帳、メモ、ランチャー) (833K)



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