「Revo Uninstaller」は、不要になったアプリケーションを、そうしたゴミを残さず、きれいにアンインストールしてくれるソフト。すでに高い評価を得ている有名なソフトで、いまさら名感じは否めないのだが、これを私の「今年最も印象に残ったソフト」にさせていただく。考えていたよりもずっと便利で、このソフトをいままで使わなかった自分を責めたくなったほどだ。

このソフトにおけるアンインストールには、

• ビルトイン：アプリケーション付属のアンインストーラを使ったアンインストール
• セキュア：「ビルトイン」に加え、レジストリとハードディスクをスキャンして、削除しても安全なアイテムの削除を行う
• 標準：「セキュア」よりも詳細にレジストリとハードディスクをスキャンし、不要ファイルやレジストリを削除する。「Revo Uninstaller」では、通常このモードでアンインストールを行う
• 完全：アプリケーションが残したと思われるすべてのファイル、レジストリエントリを削除する

不要と思われるファイルやレジストリエントリであっても、削除にあたっては慎重を期すに越したことはない。このソフトでは「アンインストールの前に復元ポイントを作成する」「ファイルとフォルダをごみ箱に移動」というオプションが用意されている。レジストリエントリの削除がシステムに影響を与えた場合などは、復元ポイントを使ったリストアで問題が解決できるので、これらのオプションは有効にしておくことをお勧めする。

「Revo Uninstaller」を起動すると、現在のユーザがインストールしているすべてのプログラムがリスト表示される。これはWindows標準の「プログラムの追加と削除」（あるいは「プログラムと機能」）と同様だが、このリストからはアンインストールの実行のほか、「エントリを除去」「Googleで検索」「リンクを開く」「インストールされた場所（を開く）」「レジストリキーを開く」といった操作を行うこともできる。このリストはインクリメンタルサーチにも対応している。

アンインストール対象となるアプリケーションの指定には、リストから選択するほかに、「ハンターモード」という機能を使うことができる。「ハンターモード」に切り替えると、メイン画面の代わりに照準アイコンが表示されるので、これを指定するアプリケーションのウィンドウへドラッグ＆ドロップすればよい。

ハンターモードからは「アンインストール」以外にも「自動起動を停止」「プロセスを停止」「プロセスを停止して削除」「含まれているフォルダを開く」「Googleで検索」などの操作もできる。アプリケーションをスタートアップから外すときも、スタートアップフォルダを開かずとも簡単に外せる便利な機能だ。

また、ソフトによってはアンインストールをしても「プログラムの追加と削除」に項目だけが残ってしまうこともある。通常の手順ではこの項目は消すことができないが、このソフトを利用することで、残った項目名の削除もできる。これも大きなメリットだろう。

こうしたアンインストール支援機能のほかに、システムの最適化、クリーンアップ機能を備えているのも、このソフトの特徴だ。最適化、クリーンアップ機能としては、

• AutoRun管理：スタートアップに登録されたアプリケーションの有効/無効化とスタートアップに関する詳細情報の取得
• Windowsツール：「Security Center」「System Property」「Disk Defragmenter」などのWindowsツールへワンクリックでアクセスする
• 不要ファイルクリーナー：一時ファイルやキャッシュファイルなど不要なファイルを削除する
• ブラウザクリーナー：インターネット履歴や一時ファイル、Cookieなどを削除する
• MS Officeクリーナー：MS Officeの履歴を削除する
• Windowsクリーナー：Windowsの各種履歴の削除、クリップボードを空にする、ごみ箱を空にするなどの実行
• 痕跡消去：削除したファイルのデータを完全に削除する