ネットなしでは生きていけない現代社会。
VPNについて知らないとこのネット社会では危険視されることでしょう。
リモートワークの定着によりVPNを重視する企業や、サービスをより快適に活用するために導入する方が増えてきました。
多くの個人情報を取り扱うiPhoneで同様の機能を活用できるのか気になります。
VPNとは？iPhoneでも利用できる？
なんとなく聞いたことはある、会社で設定されている、けど詳しくは知らないVPN。
PCで活用するイメージが大きいかもしれませんが、そんなことはなく、iPhoneでも設定が可能です。
使わないより使った方がいいのだろうけれど何かわからないという方に、身近なiPhoneでの活用方法についてご紹介していきます。
VPNとは?
VPNは「Virtual Private Network」の略で、「仮想プライベートネットワーク」のことを指します。
私たちが日常的に使用しているネットワークでは、改ざんや情報漏洩など悪用されるリスクが伴うものです。
VPN設定をすると「情報が通る専用回線としてのトンネルを作り、情報発信者と受信者だけの道を提供してくれる」ようなイメージで運用されます。
さらに作ったトンネルに誰でも入れてしまっては意味がありません。
トンネルの利用者が適切な人なのかの判別をしたり、万が一侵入されてしまっても情報を盗み見られないように暗号化したりと、情報を守るための役割を果たします。
さらには発信者、受信者の匿名性を高めることもできます。
このような仕組みによって安全で快適なネット利用ができると言えるでしょう。
iPhoneでもVPNは利用できる？
結論、iPhoneでもVPNの利用は可能です。
AndroidスマホやWindowsPCなどと同様にVPN機能があるためです。
いまやiPhoneは、簡単にカード情報を使って買い物をしたり、位置情報をシェアしたり、デリケートな情報をたくさん扱うものなので、PC同様の機能が使用できると安心です。
iPhoneでのVPNの接続は標準機能で行おうとすると一定程度の知識が必要となります。
慣れていない方はVPNアプリやVPNサービスを提供しているサービスのアプリを使用するとよいでしょう。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
iPhoneでVPN接続がおすすめの理由7選！
それではここで、iPhoneでVPN接続をおすすめする理由7選をご紹介します。
まだVPN使用するメリットがわからないという方におすすめです。
一つでもいいと思った方は、即利用してみてください。
①公共Wi-Fiで安全確保するため
駅やファミレスなどに当たり前にあるFreeWi-Fiは、お手軽といえどセキュリティー面に不安要素があるもの。
公共Wi-Fiを使用すると、知らない人にIPアドレスが察知され、追跡されることで、通信の識別情報が盗まれたり、不正アクセスされたりするリスクが伴います。
そんな時にVPNを使用すれば、データを暗号化して通信することができるため、安心して活用することができます。
公共のWIfiではパスワードなしで接続できるものもあります。
その場合、通信の情報は傍受されることもありますし、パスワードがかかっていたとしても電波を傍受され、セキュリティホールを突いて通信内容が復元されることもあります。
機密情報を取り扱う場合にはVPNを使用した方がよいでしょう。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
②アクセス制限を縛られないようにするため
セキュリティの観点で、社外からだとフォルダに入れないように設定している企業は多くあります。
ただ、その場合社員であっても社外にいたらそのデータを触ることができなくなってしまいます。
それを解決するのがVPN。
社外からでも該当のVPNを接続した関係者のみフォルダへのアクセスが可能になります。
リモートワークがごく当たり前になった今、重宝されている使用方法と言えるでしょう。
仕事でVPNを使用するときは必ず会社のシステム管理者に問い合わせるようにしてください。
勝手にVPNを構築して社内に侵入された場合は自己責任となり、最悪の場合懲戒として会社を辞めなければならないことになります。
社内に勝手に自分用のVPNを作ることは絶対に避け、必ず上司やシステム管理者に確認するようにしてください。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
③SSL化されていないサイト
SSL（Secure Socket Layer）はネットサイトとの通信上で情報を暗号化する働きを持ちます。
一般的にカード情報などの個人情報を取り扱うサイトでは、SSL化されていることがほとんどですが、警告文が表示されるようなSSL化されていないサイトも0ではありません。
同じような役割を果たすVPNを活用すればかなりリスクを抑えられると言えます。
最近の動向でSSL化されていないサイトは少なくなってきました。VPNを使用することで非SSLのページにアクセスすることは多少はリスクを抑えられますが、やはり非SSLのサイトでパスワードや個人情報などは基本的に入力・送信は避けるべきです。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
④場所を問わず検閲を回避するため
わかりやすいのが海外での使用時です。
国や地域によっては、特定のアプリケーションにアクセスしたり、動画を視聴したりすることができなくなります。
ネット規制の厳しい中国ではツイッターの閲覧が不可、と言った例が挙げられます。
VPNを利用すれば遠隔地のネットワークも簡単に使用できるので、出発前に設定しておくのがおすすめです。
裏を返せば、本来、日本からはアクセスできない海外のWEBサイトを閲覧することも可能です。
海外からの接続に、特に情報の統制が図られているような国ではVPNは情報を守るために必須になるかとおもいます。渡航する前に渡航先のインターネットの通信が可能かどうか、状況はどうかなど調査をしておくことが重要です。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
⑤情報入力で漏洩を防ぐため
ネット上で特にデリケートな情報と言えるのがクレジットカード情報や口座情報です。
入力データを暗号化し、さらに外部からの閲覧を拒むことで今や当たり前のネットショッピングも安心して利用することができます。
オンライン店舗が増えている今、重宝される仕様と言えるでしょう。
【口コミ】iPhone用VPNを使った人の声も紹介！
メリットがあることは分かりましたが、実務上はどうなのか気になるところです。
実際にiPhone用のVPNを利用した人の声をご紹介します。
iPhoneのVPN有料版にしたらめちゃ快適になった
引用元：Twitter
通信速度の低下が懸念視されることもありますが、有料版のものを使用すれば問題なく快適に使えるようです。
安全性を重視しながら、速度も守られたらノンストレスで利用が可能です。
iPhoneのVPN＋3Gで、どこでもTVバッテリーなしにテレビが見られるようになった！Wifi+VPNでも繋がることを確認したので、快適この上ない状況。
引用元：Twitter
iPhoneでTVを見る時も情報の安全性を気にするに越したことはありません。
重たくなりそうな大きなデータを表示するTV閲覧でも快適に利用することが可能です。
朝っぱらから授業サボってルームメイトと買い物からのスタバなう。 Wi-FiとVPN同時に使えるからiPhoneで快適にYouTube見れる♡
引用元：Twitter
VPNで安全にネットを利用しつつ、Wi-Fiによるスピードが落ちない同時接続が可能な点も、利用者が増えている要因と言えそうです。
【完全版】iPhoneにおすすめのVPN3選！
VPNを利用すると便利で安心なことは分かりました。
ただ、どのVPNを選択したらいいかわからない方も多いかと思います。
そこで特におすすめのVPNを3つご紹介します。
①MillenVPN
画像引用：MillenVPN公式サイト
月額使用料1,496円で利用できるVPNがこちら。
VPNは海外企業が運営していることが多いですが、こちらは日本企業のサービスです。
何かあった時も日本語での対応であるためサポートが受けやすいと言えます。
海外サーバーが多く、さまざまな地域規制を超えてネットを活用したい方にはおすすめのVPNです。
価格も比較的お手頃であることに加え、30日間の返金保証がついたサービスを打ち出しているので、気軽にお試しができる点も良いと言えるでしょう。
今回のテーマであるiPhoneだけでなくWindowsでも快適に使えるという声があり、利便性に長けています。
| 管轄 | 日本 | |
| サーバー数 | 50カ国1300台 | |
| 料金プラン | 360円/月 | |
| 特徴 | メリット | デメリット |
| 日本製主要サービスで最安値 7日間の短期プランが選べる 日本語対応が充実 | サーバー数が多くはない通信速度がやや遅い | |
VPNは一般的なサービスなので、もう有料のを契約してしまった、というのでなければ違うサービスを試してみるのもいいかも知れません。 ちなみに私はmillen VPNというのを使ってます、有料ですがiOSとWindows両方で使ってて今のところ不自由ありません。
引用元：Twitter
②NordVPN
画像引用：NordVPN公式サイト
続いて業界知名度No.1の「NordVPN」。
ノーログを徹しており、VPNサービスの中でも支持率が高いのがこちら。
サーバー設置国、設置数、通信速度の速さなど、VPNを利用する人の希望を網羅できているサービスの質が、選ばれている要素だと言えます。
また、長期契約での割引率が高いため、長く使いたい方はお得に利用することができるのもいい点でしょう。
使い勝手が良く利用者からも最高だとの評価を得ています。
| 管轄 | パナマ | |
| サーバー数 | 60カ国5500台 | |
| 料金プラン | 1760円 | |
| 特徴 | メリット | デメリット |
| セキュリテイが強い 回線速度が早い 長期契約で料金が安くなる | 無料でお試しができない 初期のプラン料金が高め | |
NordVPNマジでいいな。 最高だわ。
引用元：Twitter
③VPN Gate
画像引用：VPN GATE公式サイト
利用制限なく無料で利用することができるのが、このVPN最大の特徴です。
筑波大学が、筑波大学学術研究プロジェクトと称し、VPN研究のためにサービス展開をしています。
VPNサービスを無料で公開する代わりに研究に必要な情報を集められるというWIN-WINな構図で成り立っています。
日本語で利用できる、ユーザー登録が不要なのもお手軽に試せるおすすめポイントとなります。
利用者からの声で、無料でありながら、地域制限を突破する機能も問題なく活用できていることがわかります。
| 管轄 | 日本 | |
| サーバー数 | 236カ国4241台 | |
| 料金プラン | 0円 | |
| 特徴 | メリット | デメリット |
| 無料サービス サーバー設置国が多い | セキュリティが弱い 通信ログが保存される 通信速度が遅い | |
VPN GateとOpenVPN使えば、iPhoneで日本から無料で見られそうな気がする。 ラジコの視聴地域の制限はこれで突破できたし。
引用元：Twitter
iPhoneでVPNを接続する方法とは？設定解除の方法も調査
VPNの良さについてわかってきたところで、設定はどのように行えばいいのか気になります。
難しく思われるかもしれませんが、誰にでもすぐできるくらい簡単です。
設定方法、解除方法を両方見ていきましょう。
iPhoneでVPNを接続する方法
iPhoneでできる簡単なVPNの接続方法をご紹介します。
1枚目:「設定」から「一般」を選択します。
2枚目:「VPNとデバイス管理」を選択します。
3枚目:「VPN」を選択し、「VPN構成を追加」を押します。
4枚目:VPNの「タイプ」選択で「IKEv2」を選びます。
※早さと安全性に長けているVPNプロトコルです。
認証に必要な情報を入力したら、接続ができるようになります。
iPhoneに接続したVPNの解除法は？
設定したものの、VPNを外したくなった時はどのように操作したら良いのでしょうか。
そちらも操作は簡単です。
接続時と同様、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」→「VPN」にて、VPN構成の状況を接続解除するのみとなります。
VPNはオンオフの設定どちらが良い？
さまざまなリスクを抱えるネット利用の際には、基本的にVPNはオンの状態の方がいいでしょう。
前述の通り、公共のWi-Fiを使う時、ネットショッピング等でカード情報を入力する時、検閲を回避する必要がある時などVPNの機能によって守られるものがあります。
逆にオフの状態がいい時をあえてご紹介するならば、モバイルデータ利用が必要な時、ストリーミング再生をしたりWebサイトのアクセスしたりする際の回線速度が遅い時などが挙げられます。
また、オンにしているとバッテリーの減りが早くなるということが最大のネックであるという意見が多くあがりました。
VPN機能を使うことで不便を感じる場合は切った方がいいと言えるでしょう。
基本的にVPNサービスを使って通信を行っている場合はVPNをオンにしておいた方がいいでしょう。
一方、日本国内の信頼できるインターネット接続サービスを使っている、店舗などのサービスとしてインターネット接続サービスを使っている、などの場合は、店舗などのサービスが受けられないことがある場合や、逆にVPNを使うと通信ができなくなる場合があります。
状況を判断して使い分けが必要です。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
VPNが勝手に接続される際の対処法はある？
一度設定したら自動接続されるなどの不便さを感じることもあるかもしれません。
その場合は以下の原因を排除してみてください。
・VPNの接続設定を削除する。
・インストールしたVPNのプロファイルを削除する。
・オンデマンド接続を無効化する。
・セキュリティ/VPN関連アプリを削除したり無効化したりする。
基本的に設定を変更したり、削除したりすることで自動接続を回避できるので不便に感じた方におすすめです。
また、自身で設定、契約をした記憶がない場合は、携帯ショップの店頭で有料オプションとして加入している場合があります。
解除できない場合はキャリアのマイページから確認すると良いでしょう。
何かのアプリケーションをインストールした場合に勝手にVPNの設定がされていることもあるため、注意が必要です。その場合、何か別の通信を傍受する意図がないとも言えないため、そのようなアプリは必要性を十分に確認する必要があります。
ー 監修者 廣瀬 聡 ー
iPhoneでVPNを使用する・使用後に解除する際のデメリット3選！
安全性や利便性からVPNの使用のメリットはかなり大きいと言えます。
しかし、使用する上でのデメリットや、一度使って解除したくなった際のデメリットのことも考える必要があります。
それぞれのデメリットについて正しく理解して、最適なタイミングでオンオフの切り替えを行う必要があります。
デメリット①解除する際にユーザー情報が盗まれる
VPNを使用していた時期があったとしても、解除した瞬間からユーザー情報が盗まれるリスクと背中合わせの時間が始まります。
どんな端末であろうとネットを繋ぐと、住所と例えられるIPアドレスが付与され、その情報はトラッキングから追跡することは容易なものです。
一般公開されており、誰でも確認ができてしまうものなので、特に公共のフリーWi-Fiを使用するなどの行動は控えた方が良いでしょう。
デメリット②解除する際に個人情報が漏洩する
VPNの機能である、暗号化が解除され不正アクセスの被害にあうこともありえるでしょう。
特にクレジットカードや、住所、名前などの個人情報を扱う際には注意が必要です。
一時的にオフすることがあった場合再設定を忘れず行うことが重要です。
デメリット③使用する際に通信速度が下がる可能性がある
VPN接続が当たり前になると接続しっぱなしの状況になることが予想されます。
その際に懸念となるのが通信速度です。
通常のインターネット接続とは異なり、VPNサーバーを経由することでVPNの混雑状況や、処理速度によってスピードが左右されます。
返金保証のキャンペーンを行なっていることが多いので最適なサーバーを探してみるのが良いでしょう。
VPNを正しく理解して安全にネットを利用しましょう
VPNはセキュリティ強化の観点だけでなく、ネットサービスの幅を広げることにも役立ちます。
PCだけでなく、iPhoneでも活用でき、そしてすごく重要だと言えます。
自身の目的に合わせて、安全で快適なVPN機能を堪能してください。