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ベクターソフトニュース - 1999.10.20
Photo++ Photo++ Ver.1.01
ソフト効果フィルタなど、写真画像編集に最適な機能を豊富にそろえたフォトレタッチソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
「Photo++」の動作画面
■メイン画面。フォトレタッチを中心に豊富な機能を搭載する

特に写真編集に適した機能を数多く備えたフォトレタッチソフト。高品位なフィルタ機能やマルチレイヤ編集機能など、高い機能を持つ。サポートする画像形式はBMP、GIF、JPEG、PNG、TIFFに加え、PPP(Photo++ネイティブフォーマット)の6種類。

「Photo++」のソフトとしての性格は、主な機能一覧を見ればよくわかるだろう。いわゆる「ペイント系ソフト」の機能──エアブラシや、さまざまなバリエーションを持つペン先による描画、テクスチャ描画などといった機能──は、ほとんど用意されていない。この種の機能として用意されているのは、シンプルな丸筆による描画と文字の追加機能程度だろうか(これらの機能はレタッチにも必要)。「画材」機能は必要最低限のものだけ搭載し、その代わりフォトレタッチに特化させようという、ソフト作者の意図が感じられる。

それだけに、色調整やシャープネス調整、あるいはフィルタといった、いわゆる「フォトレタッチ機能」は非常に高度なものが豊富に揃う。特に注目すべきは、フィルタや色調整の適用時に、その適用量に応じた結果をサムネイル表示で一覧できる「サムネイル比較による補正機能」や、高品位な効果が得られる「ソフト効果フィルタ機能」「画像の減色機能」だろう。いずれも高価な市販フォトレタッチソフトと比較しても遜色がない。なかでもサムネイルで効果の適用結果を比較できるのは非常に使い勝手がよい。補正機能としては露出、色調、濃度(彩度)、レベル、明るさ・コントラストを、またフィルタ機能としてはソフト効果のほか、アンシャープマスク、ぼかし、輪郭検出、エンボス、階調反転をサポートする。

マルチレイヤのサポートや、回数指定が可能なUndo/Redoなど、編集機能もかなりのハイレベル。スキャナからの画像入力(TWAIN対応)や、画面キャプチャ機能などもサポートする。

フォトレタッチ用途であれば、メインのソフトとして使うのに十分な機能を持つソフトだ。

reviewer's EYE 最近、特に市販のフォトレタッチソフトは、エアブラシであるとか、クレヨン、サインペン、水彩筆など、さまざまな「画材」をサポートする、いわゆる「ペイント機能」を強化するものが目立つ。だが本来のフォトレタッチソフトとは、そうした機能はあまり重視せず、フィルタや画質調整など、いわゆる「写真編集」がメイン機能であったはずだ。

「Photo++」では、そうした写真編集という原点に立ち返り、そうした機能のみに特化・強化した印象だ。たしかに「Photo++」のペイント機能はかなりシンプルだ。だが、それは「Photo++」が低機能というわけでは決してないのだ。本来フォトレタッチソフトというのは、こういうものである。むしろ、本来の目的であるレタッチ機能が重視されている点には好感が持てる。

なお、現在のバージョンではレイヤの入れ替えをサポートしていない。
(天野 司)


スクリーンショット》 色調補正フィルタ。適用量ごとのプレビューが一覧表示される
スクリーンショット》 マルチレイヤもサポートする
スクリーンショット》 高品位なフィルタ機能(画面は輪郭検出)


【作 者】 齊藤 洋一 さん
【作者のホームページ】 http://www.venus.dti.ne.jp/~y-saito/kentaro/
【レジ作品番号】 SR014178
【補 足】 試用期限は30日間。それを過ぎるとライセンス登録以外、使用不能となる。試用期間中の機能制限は特にない
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

画像編集には、すでに優れた某有名パッケージソフトが存在しますが、値段がかなり高く、使いこなすのも最初は大変です。そこで、写真の編集機能をメインに、使いやすく、比較的安価なソフトがあればよいなと思ったのが、開発の動機です。

■開発中に苦労した点

画質が悪くては存在価値がなくなるので、この点は苦労しました。画像をシャープにしたり(アンシャープマスク)、なめらかな文字の描画など、地味でも重要と思う機能は落とせない。しかし、やってみると思うようにできなくて悩む……という繰り返しでした。

■ユーザにお勧めする使い方

雑誌の写真はきれいなのに、自分で同じように撮ったつもりでも全然違う。こんな経験はかなり多いのではと思います。だからプロが成り立つといえますが、ちょっとしたテクニックで見違える写真になることも多いのです。撮影時に、なるべくよい写真を撮るのが一番重要ですが、デジタル処理はあとから簡単に補正できるし、さらに踏み込んで独自なイメージを創作することもできます。気に入った写真を「Photo++」で磨きをかけたり、オリジナル作品を創作する便利なツールとしてご活用ください。

■今後のバージョンアップ予定

写真で使えるフィルタ(ハーフND、美肌……?)の追加、また基本機能もさらに強化したいと思っています。
(齊藤 洋一)
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シェアウェアプロレジ・シェアレジ(4,428円(税込))
Photo++ 1.3a ソフト効果フィルターも搭載した高機能画像編集ソフト (1,178K)




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