ベクターソフトニュース - 1999.08.14 |
||
【Editor's Pick】
Gooey for Windows 一部先進的ユーザに人気爆発(!?)の、専用サーバ不要リアルタイムチャットソフト |
||
これまでのチャットソフトは、特定のチャットサーバに接続しているユーザ同士が、それぞれの端末上で動作するチャットクライアントを使って会話を行っていた。例えばICQなら、MirabillsのICQサーバに接続し、そこに同時に接続しているユーザを探してチャットするという図式である。 Gooeyの場合は、ブラウザと連携するチャットソフトという点がユニークだ。つまり、ユーザがブラウザでいま現在、閲覧しているホームページに、他のGooeyユーザが接続していると、メインウィンドウ右端のNicks欄に名前が現れ、多人数でチャットができる、という仕掛けになっている。もちろん、特定ユーザを指定してのプライベートチャットも行える。現在配布されているのは英語版だが、日本語でも問題なくチャットできる。 ただし、専用サーバがないとはいっても、Gooeyのユーザ情報を保持しているサーバは存在する。ブラウザの起動と同時にGooeyのウィンドウが開き、Gooeyサーバに接続して認証を得る。その後は閲覧中のホームページにアクセスしている他のGooeyユーザが表示されるという仕組みだ。 メイン画面のほかには、“hitwave”と呼ばれる、よく使われるURL(つまりGooeyユーザが多いサイト)のウィンドウを表示してくれるため、他のGooeyユーザを探してサーフィンする、といったことも可能だ。ただし、hitwaveは日本人を探すという用途では使えないため、日本語チャットがしたければ当然、日本人Gooeyユーザが多く集まる場所を知っておく必要がある。筆者の調べた範囲では、 Yahoo! JAPAN および ジオシティーズ ジャパン にそこそこのGooeyユーザが存在するようだ。 なお、現在配布されているバージョンはまだβ版であり、どのような環境でも完全に動作するとは言い難い。例えばダイヤルアップルータを使っている環境では、最初のGooeyサーバへの接続に失敗してエラー表示が現れ、やがてGooey自体が強制終了してしまう。特定のポートを使おうとして接続不可になったあと、異常終了してしまうのが原因だ。対策としては、エラー表示が現れる前にダイヤルアップ接続しておき、なんらかのホームページを表示させてから、ルータ接続に切り替えるとそのまま継続して使える。ただし、一度ルータの接続を切断するともう使えない。かなりややこしいが、ルータ環境でもモデム発信ができれば、このような方法でなんとかなる。ちなみにFirewallも通過できないため、会社からGooeyが使えない、という人も人も多いはずだ。 なお、英語メッセージがわかりにくい、チャットメッセージが文字化けする、などの症状に対処するために、Gooey愛好家サイトにパッチやレジストリデータが用意されている。ただし、パッチはGooeyのバージョンに依存するので、うまく動作しないこともある。文字化けを解消するには、レジストリ(HKEY_CURRENT_USER\Software\Hypernix\Gooey\ColorsFontsのUserMsgColor.font)のフォント指定を書き換えればよい。Gooey愛好家サイトとしては、
動作環境はWindows 98/95/NTで、現時点ではWindows 3.1やMacOSには対応していない。 (藤田 洋史)
《スクリーンショット》 アクセスの多いサイトを表示するhitwave。外国のサイトばかりなので、英語チャットができる人にしか使えない 《スクリーンショット》 Settings画面。【Edit】ボタンで修正後、【Update Server】をクリックすれば名前(Nick name)も変更される 【作 者】 Hypernix Technologies Ltd. 【対応OS】 Windows 98/95/NT 【種 別】 フリーソフト 【作者のホームページ】 http://www.getgooey.com/ 【動作に必要なソフト】 Internet Explorer または AOLブラウザ |
|||||
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 現在公開ファイルがありません 現在公開ファイルがありません |
||