週刊ソフトニュース 98.06.18号

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ついにレイヤをサポートしたPSPの最新版
Paint Shop Pro Version 5.0 (英語版)

15,000円

画像レタッチソフトとして最強の部類に入るPaint Shop Pro(以下、PSP)の最新版。対応する画像フォーマットは40種類以上。インストール時にどのフォーマットと関連付けを行うかを選択でき、既存の関連付けを壊さない設定が可能。Kodak FlashPix/PhotoCDや、Adobe Photoshop画像(PSDファイル)も扱えるようになった。

Ver.5.0ではついにレイヤをサポートし、まさにAdobe Photoshopのような重ね合わせの画像加工を可能にしている。PSDファイルのマルチレイヤもフルサポートしているので、Photoshop←→PSPの相互乗り入れができる。CMYKモードも当然サポートだ。

また、マルチUndo機能を装備し、任意の時点まで戻ることが可能となったのが大きな特徴だ。ほかにも、リアルな画像をペイントするためのPicture Tubeブラシ、用意されたテクスチャによるペイント、アニメーション画像を作成するAnimation Shopの追加など、新しく加わった機能を挙げていくとキリがないくらい。

これまでは、既存の画像を読み込んでレタッチができる、という感じだったが、Ver.5.0からはPSPを使ってゼロから画像を作成することもそう難しくなくなった。PSDファイルの扱いやPhotoshop完全互換のカスタムブラシが使えるなど、よりPhotoshopに近い存在となったといえる。逆にいえば、かなりPhotoshopを意識した作りになっている。

筆者自身、Ver.4まではレジストして使っていたのだが、Ver.5.0はどうするかまだ決めていなかった。というのも、料金がちょっと高いかなと思っていたのだ。どうせVer.5.0になったといっても大して変わっていないだろうと高を括っていたせいもある。

しかし、今回試用してみてそれが間違いだったことがよくわかった。起動時の画面からしてVer.4とはまったく違う。Photoshopの後を追いかけるように、ユーザインタフェースも変化し、よりPhotoshopライクになっている。対応フォーマットもかなり増えているし、関連付けの設定もうまくできている。

なにより驚いたのはレイヤのサポートと他段階のUndo。ホームページ用のちょっとした画像を作ろうとして、いちいちPhotoshopを引っぱり出さなくてもすむ。以前に作成したレイヤ入りのPSDファイルを操作できるし、多段階Undoのおかげで任意の時点まで戻れるのもうれしい。完全にPhotoshopを捨てられるかというとちょっと疑問が残るが、デザイナーやイラストレーターなど、本当のプロユースでなければ十分に使えるレベルにある。

(藤田洋史)

開発元のJasc Software Inc.のホームページはこちら。また、日本でPSP5を扱っているパーソナルデータファクトリーのホームページはこちら。

「Paint Shop Pro」の最新版および関連ソフトです(ソフトのバージョンは、記事中で紹介したものと異なる場合があります)。なお、ソフトをダウンロードするには、右側の[Download]ボタン(または[httpD]ボタン)をクリックしてください。下線付きのソフト名をクリックすると、ソフトに関する詳細な解説が参照できます。

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