機能面では「ホームネットワーク保護」と「Webカメラアクセス制御」という、二つのプライバシー保護機能が追加されたのが目立つ。

「ホームネットワーク保護」は、ホームネットワークにはじめて接続するデバイスを自動で認識・通知してくれるほか、コンピュータ、ルータ、モバイル機器といった種別やデバイス名、ベンダー名などを確認できる。「前回、いつ表示したか」もわかるので、不審なデバイスがアクセスしていないかといったことが容易にわかる。さらに「ルータの検査」機能があり、ルータが脅威にさらされていないかを調べることも可能。ネットワーク機器にあまり強くない方には、大きな安心材料となるはずだ。

「Webカメラアクセス制御」は、Webカメラの遠隔操作による盗撮を防ぐ機能で、カメラを使うアプリケーションを制限し、こっそりプライバシーが覗かれる恐怖を取り除いてくれる。設定自体は簡単で、カメラを使用するアプリケーションのリストから許可/不許可を選ぶか、そのつど確認すればよい。カメラの使用を全面禁止にすることも可能だ（筆者の場合は、現在使っているノートパソコンでは一度も内蔵カメラを使ったことがなかったため、アプリケーションそのものが認識されておらず、何の設定もできなかった。もちろん場合によってはこっそりアプリケーションがインストールされていることもあり得るので、念のためチェックしておいた方がよいだろう）。

そのほか、ランサムウェアやJavaScriptなどのスクリプトベースで動作するマルウェアに対する防御機能も新たに追加された。