その一方で、たくさんのフォントをシステムにインストールすると、システムやアプリケーションの起動が遅くなったり、フォントの一覧表示が長くなったりなど、フォントを使用する上での問題も発生します。このような問題を解決し、快適にたくさんのフォントを使っていただくためのソリューションとして会員様向けに開発したのが「LETS FontACE」です。

フリーのフォント管理ツール「LETS FontACE Lite」は、LETS会員様以外も使用できるツールとして「LETS FontACE」の機能を限定し、開発しています。2009年のリリース後、「LETS FontACE」は会員様の中で「とても使いやすいツール」との評価をいただく一方で、一部の会員様からの「契約していないパソコンでも『LETS FontACE』を使用したい」（※LETS契約はパソコンごとに行います）というご要望を多くいただきました。

そのご要望にお応えするため、また会員様以外の多くの方に「LETS」を知っていただくために、「LETS FontACE」のフォント管理・フォントプレビュー表示などの機能をメインとした「LETS FontACE Lite」を開発しました。

開発中に苦労した点
初期開発において特に重要視した点はユーザインタフェースです。利用者にとって「よりわかりやすく、しかしながら説明的すぎず」というコンセプトのもと、設計しています。このコンセプトを実現するための答えにたどり着くのに時間を要しました。

また、本アプリケーションはOSのバージョンアップに対応してアップデートを行っています。その際には、下位互換を維持することも重要な点になっています。現在、最も古い対応OSは、Mac版が10.4、Windows版がVistaとしており、ここから最新OSまでに対応するということで、検証にも非常に注力しています。

ユーザにお勧めする使い方
「LETS FontACE Lite」では、自分の確認したい文字列で書体のデザインを確認・比較することができます。書体デザインを確認できる方法は二通りあり、「詳細一覧表示形式」では、グリフプレビューパネルで書体のデザインを確認することができ、「文字見本付き一覧表示形式」では、メインパネルで複数のフォントを並べて文字のサンプルを比較・出力することができます。

また、フォントのグループ管理もとても便利な機能です。頻繁に使うフォント、特殊なフォント、クライアント別、プロジェクト別など、フォントを自由にグループ分けして管理できます。

さらに、作成したフォントグループの情報は書き出すことができ、他のパソコンと共有することも可能です。メンバーが多い大規模開発のプロジェクトなどで使用フォントが設定されている場合、この機能を使用することで、使用するフォントを誤らずにメンバー間で作業を行うことができ、作業効率がアップします。

今後のバージョンアップ予定
元製品となる「LETS FontACE」のバージョンアップやシステム構成の変更などにより、随時バージョンアップを行ってゆく予定です。