ソフトを開発しようと思った動機・背景
入力のしやすさ、グラフ表示の簡単さ、そして家計簿を続けられること──これら三つのコンセプトをもとに、前作の「ぽた家計簿」にフリガナ入力、印刷、自動バックアップ、パスワード設定などの機能を追加。さらにシェアウェアを無料化し、より多くの方に使っていただける家計簿ソフトを目指したのが「ぽた家計簿2」です。入力のしやすさでこだわった点は、一覧表の欄内への入力と、フリガナ入力です。一覧表の欄内に直接データを書き込めるので、ノートに書き込んだり、銀行通帳に記帳されていくイメージで入力することができます。フリガナ入力はキーボードで口座や分類をすばやく選択できる機能です。例えば食費を選択するのにキーボードから【S】→【Y】→【O】→【K】→【U】…、と入力すればOKで、いままでより格段に簡単に入力できるようになりました。
グラフ表示はワンクリックで簡単に表示できます。「ぽた家計簿2」では表やグラフの印刷もできるようになりました。
家計簿を続けられることに関しては、データの確認が的確にできることと誤記入をなくすことを、デザインの根底に考えています。細かい部分ですが、金額欄にカーソルがあった場合に、誤って金額を書き換えたりしないよう、入力後【Enter】キーで確定したり、複数の入出金額を必ず同時に表示して、表示されていない部分を重複入力したりしないようにしています。
開発中に苦労した点
印刷やパスワード設定など、利用者の方が求める機能をできるだけ早く提供するために、「ぽた家計簿2」では.NET Framework上に開発のベースを移行しました。強いて苦労した点を挙げるとすれば、前作の特徴となるユーザインタフェースを、異なるプラットフォーム上で実現することでしょうか。使いやすさを損ねるわけにはいきませんので、開発の段階で苦労しても妥協はできませんでした。
ユーザにお勧めする使い方
家計簿を続ける秘訣は、使途不明金を堂々と記入してしまうことだと思いますが、不明金を減らすためには「お金の出し入れをそのままの順番、そのままの形で」入力してみてください。交通費までそのまま記入すれば、どこで何を買ったかがわかるので、記入漏れの発見にひと役買います。メモ欄以外にも現金0円でタイトルに補足情報を書き込んでもいいと思います。
除外金額については、口座をうまく使うと電卓での計算は不要になります。例えば、スーパーで買い物をして、お酒の1,000円分もまとめてクレジットカードで3,000円払ったような場合には、「まとめ払い」という口座を作成して、カード3,000円出金、まとめ払い1,000円入金にします。そして、お酒のデータは別データとして、まとめ払い1,000円出金にすればOKです。
電気代やガス代のお知らせが届いたときは、今後の引き落とし予定日でそのまま入力してしまうのがオススメです。カード払いで日付が確定しない場合は、とりあえず検針日で入力してしまい、あとで日付を修正すればよいでしょう。
よく入力する項目については、ぜひ自動分類機能を活用してください。口座や分類を自動的に入力してくれるので、日々の入力がとても簡単になります。
今後のバージョンアップ予定
自動記入やクレジットカード関連の機能の追加、見た目のカスタマイズなどを行う予定です。将来的には携帯電話を利用した入力を行いたいと考えています。実現してほしい機能などございましたら、ぜひご意見をお寄せください。
(遊彩工房ぽた)