人気の“スキン”アプリケーション「WindowBlinds」用のスキンを作成できるビジュアル型開発ソフト。「WindowBlinds」用のスキン以外に、Windows Media Player用のスキンやUSF(Universal Skin Format)形式のスキンを作成することも可能。「SkinStudio Pro日本語版」は、Windowsのスキン(外観デザインセット)を作成するためのソフト。スキンを構成するパーツそのものを編集し、オリジナルのスキンを作成できる。スキンの作成は、「あらかじめ用意されているデザインをもとに、各部の色をカスタマイズする」程度の比較的簡単なものから、「ウィンドウのベースとなるテンプレート画像を自分で作成し、ウィザード形式でボタンなどを配置して、さらに各部を修正する」といった高度なものまで、目的や習熟度に応じて行える。
スキンを構成する要素は「スタートメニュー」や「閉じる」ボタンのように、一見してひとつのオブジェクトとわかるもの以外にも、ウィンドウの境界線など、膨大な数に上る。「SkinStudio Pro」では、これらを効率的に管理できるように配慮されている。メイン画面は「パート選択」「プレビュー」「編集」「属性表示」などのエリアに大きく分けられている。「パート」はスキンを構成する全要素で、「SkinStudio Pro」では、要素をツリービューで階層的に管理する。
パート(構成部品)を編集する場合は、ツリーから個々の部品を選択して行えるほか、プレビューエリアに表示されるウィンドウやタスクバーのイメージを選択することでも行える。さらに、プレビューエリアはタブを切り替えることで、ソースコード(設定値が書き込まれたテキスト)を直接表示したり、現在の設定でエラーがないかどうかを解析したりすることもできるようになっている。
編集エリアは実際にパートの加工をする場所で、色の変更程度であれば、属性表示エリアに現れるスライドバーなどを使って、スピーディに行える。「ペイントブラシ」やユーザが登録したグラフィックソフトを利用することも可能で、外部ソフトと連携して、より凝った加工も行える。
外見を大きく左右する要素としてはフォントも重要だが、「SkinStudio Pro」では、ひとつのウィンドウ上でメニューやボタンにそれぞれ異なるフォントを指定できる。しかもパソコンに標準でインストールされていない特殊なフォントを使いたい場合、スキン自体にフォントを登録しておくことで、スキン適用時に自動的にインストールしてくれる。一つのスキンには最大五つのフォントを登録できる。また、ボタンクリック時の動作についても指定できるし、標準のWindowsには実装されていないボタンなども作ることも可能だ。
パートごとに加工を行い、エクスポートすることでスキンを作成できるようになっている。作成できるスキンの形式は、「WindowBlinds」用のUIS1/UIS2のほか、複数のアプリケーションに対応するUSF、Windows Media Player用など。スキン以外にも、ファイルの削除やコピー時に表示されるアニメーションなども作成できる。
「SkinStudio Pro」では、スキンファイル(作業データを保存したファイル)に、複数のバージョンを保存できるため、レイアウトはまったく同じで色だけが異なるバリエーションなども効率的に作成できる。「WindowBlinds」と連携することで、スキンを適用したときにメニューやボタンがどのように表示されるかを確認したり、直接Windowsに適用して確認したりといったことが可能だ。