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新着ソフトレビュー 2002.10.09
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ミドリオン

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ミドリオン
誰でもアーティスト気分にさせてくれるミュージックエディタ
Windows XP/Me/2000  GPL
ミドリオン
  • この絵(?)がいったいどんな音に……

  • “猫にピアノの上を歩かせるよりも、もっと手軽にソニックデザインを”がモットーのミュージックエディタ。

    「ミドリオン(MIDORION)」をひとことで表すと、「誰でも簡単にアーティスト気分にさせてくれるソフト」とでも言えるだろうか。32×32の白いマス目の上に、色分けされた「音」をクリックして配置していく──ユーザがすべき基本的な操作はこれだけだ。画面上には赤、青、緑など計8色のパレットが用意されており、ここで選択して、配置する色により、再生される音色が決まる仕組みだ。起動すると、クラビネット風(?)のリズムが自動的に刻まれ、かなり適当に色を置いていっても、それなりには聞こえる。

    ではあるが、「ミドリオン」の画面はどう見てもドットエディタ風。アーティストたるユーザに課せられているのは「美しい絵で、美しい音楽を」なのだ。適当に描いても、それなりにはなるので、ある程度は満足できるのだが、なかなか完全に納得できるまでにはいかない。その意味で、この種のソフトが好きな人はハマること請け合いだ。

    色を配置するマス目エリアを「ソニックゾーン」と呼ぶが、ソニックゾーンは全部で8面あり、画面上のサムネイルをクリックしてすばやく切り替えることができるようになっている。さまざまなソニックデザインを聞き比べて楽しめるのはもちろん、8面をつなぎ合わせて長い曲にすることもできる。作った曲は「ミドリオン」形式のファイルに保存できるほか、ゾーンを切り替えながら再生させる「セッション」を、MIDI形式で保存することも可能だ。

    リズムを含めた再生速度は、スライドバーで変更することができる。

    さて、「MIDORION」というソフト名からワンダースワン用ソフト「TENORI-ON」を連想された方もおられるだろう。あなたは正解です。くわしくは、artonさんの「ソフト作者からひとこと」でどうぞ。

    (練馬 ベク蔵)


    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    「ミドリオン」はWYSIWYG(見た目のように動作する)なので、誰でもすぐに使えるはずだ。単純に、楽しんでもらえればそれでよいのだ。だから、ここでは、その裏側に展開されている文化について書く。興味がない人にはまったくわけがわからないだろうが、それでまったくかまわない。ソフトウェアは見た通りで(おまけにソースも公開してあるし)、それ以上でも以下でもないのだから、語るべきことはそこにはない。

    僕が岩井俊雄さんをはじめて知ったのは、「シムチューン」という超ジャンルソフトだけど、実はその前にも、シュール君という超キャラクタは知っていたのであった(何て書き方をしても多分わからないだろうけど、気にする必要なし)。

    で、たまたま一昨年だと思うけど、ラフォーレ原宿の前を通りかかったら岩井俊雄さんの作品展をやっていたから見に行ったのだ。その中に、白い通路にワンダースワンを並べて、イヤーパッドでリアルタイムにピコるインスタレーションがあって、すさまじくはまってしまった。どのくらいはまったかというと、それだけのためにワンダースワンを買ってしまったくらいだ。その作品が「TENORI-ON」だ。で、どこへ出かけるにもワンダースワンとステレオアダプタを持ってピコピコしてたのはいいんだけど、さすがにPCを使ってるときにワンダースワンのキーボード(というほどキーはないわけだけど)に手を伸ばすのは面倒なんで(だって、マウスに手を伸ばすのさえ面倒だし)、いっそのことPCに移植してしまえ、ってのが「ミドリオン」だ。

    実際の「TENORI-ON」についてもう少し触れておけば、音だけじゃなくて、ばばかよさんのキノコぼうやが踊るってのも(しかもトーンに合わせて上下するし)非常に重要な要素なわけだから、その意味では「TENORI-ONクローン」がほしいというよりは、ピコってるところをクリックして適当に並べた音がいろいろぶつかるのをおもしろがるっていう部分がほしかったというのが正解だ。つまるところ、ペンデレツキの群音のポップ版だ。

    でも、個人的なルーツからいけば、クセナキスにたどり着く。視覚要素と音の無秩序な関連付けによる衝突(要は、蝙蝠傘とミシン)が生み出した結果もたらされる新しい響きに驚く(センスオブワンダーだ)、というのはクセナキスがCEMAMuで作ったUPIC(こっちが解剖台)だ。あれは確かVAXか何か12ビットマシンを使って、音色、音高、(強度は記述できるか記憶にない)をデジタイザで記述するわけだから、可能な限り連続した移動と非常にきめ細かい、しかしあと戻り不能な、音響機械だった。とにかくおもしろかったのは、市民団体らしき連中が作ったメッセージ性を持ったビジュアルだろうが、子どもたちがわけもわからずに殴り書いた動物園だろうが、音響になると、まったく区別がないことだ。つまり、どっちも、つまらない。そして、おもしろい音響を作るには、実際にはいかに不自然で、かつ対称的で、しかも反復的な構造を持った、ビジュアルが不可欠だということだ。

    何てことだろう。分子構造のようなものを記述した方が、おもしろい音が生まれるとは。子どもたちがのびのびと書いた絵はつまらず、われわれのようなスレてんだか崩れたんだかわからない連中が狙って作ったやつの方がおもしろいんだからね。深淵だな。

    ちなみに、見てきたような法螺を吹きではなく、たった1週間程度だが実際にCEMAMuの人たちや、たった十数分ほどだが、クセナキス自身から手ほどきを受けたんだから、しょうがない。

    したがって、UPICクローンを閑になったら作ろうと遥か以前から考えていたんだけど、どうせおもしろくするには仕込みが必要だといううんざりするような経験があったから、逆にUPICのような自由度は不要で、実際には「TENORI-ONクローン」であってもいいんじゃないかということに気づいた。

    適当に(どうせMIDIは音源に影響される)、しかし狙って音を対応付けた8色と、「TENORI-ON」のリズムセクションをそのまま利用した反復構造――その背後にあるUPIC――それが、「ミドリオン」だ。

    それとは別に「TENORI-ONクローン」として見た場合に、意図的に無視している要素がある。例えば、「TENORI-ON」のピッチ変更機能は、キノコぼうやの動きと密接な関係にあるから切り離して実装してもしょうがない。だから最初から取り得る音程を広げておくことで対応した。ネがUPICだから、ベンドのような効果はハナから考えていないのだ。同様に、速度変更もキノコぼうやの腰のふり方と密接な関係にあるから切り離して実装してもしょうがない。だが、実際にWindows MeとWindows 2000では微妙に実行時の速度が異なっていたため、微調節が可能なように実装したのであった。

    したがって、実際にリアルタイムに出てくる音より、その音を記述したビジュアルの方が重要なので、最初はMIDIそれ自身をファイルへ出力することなど考えもしなかった。ところが、MIDIファイルとして使いたいという要望をもらったので、それについてはあとから実装した。結局、「ミドリオン」の出自はどうあれ、ソフトウェアをどう使うかは使う人間の自由で、それを制約するのは(こちらの負荷にならなければ)ばかげている。

    ちなみに、4プロセスくらいを同時に起動して(当然、ずれる)、亀の夢(だと思ったが、これも忘れた)みたいなことをしてもおもしろい。ただ、こちらは80年代を渡り終わった人間だから、ラブリーミュージックのようにたるいことはできない。ポゴの速度を維持したいもんだ。

    (arton)
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    ● ミドリオン 1.1.0
  • 作 者 : arton さん
  • 対応OS : Windows XP/Me/2000
  • 種 別 : フリーソフト
  • 作者のホームページ : http://hp.vector.co.jp/authors/VA015591/


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