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ベクターソフトニュース - 2000.12.27 執筆者の“ベスト・オンラインソフト”
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AirCraft AirCraft
@niftyをフル活用したい人のための統合型パソコン通信ソフト
福住 護 for Windows
「AirCraft」の動作画面
■@niftyを活用するための機能がすべて揃っている

筆者が“ベスト・オンラインソフト”としてピックアップしたのは、@nifty専用の通信ソフト「AirCraft」だ。

インターネット全盛のこのご時世に「パソコン通信がどのようなものかをイメージしてもらえるか」ということに、大きな不安を感じるのではあるが、筆者が現在こうしてオンラインソフトに関わる仕事をしているのも「パソコン通信があったからこそ」というわけで、個人的な思い入れは強い。もちろんそれだけでは想い出に浸る記事にしかならないが、実はいまでもパソコン通信というメディアの有効性が失われたわけではないし、Webの弱点を補うものとして十分に存在価値があるのでは、と思うのである。

Webでは新しい情報が次々に発信されるが、その一方で古い情報はどんどん破棄されていく。ちょっと前にはまるで常識のように思えた情報も、その“常識の度合い”が強いほど、誰も「大事に保存しておかなければ」などと思わない。それらの情報を掲載したページがなくなってしまえば、その情報はまるではじめから存在しなかったかのようになってしまう。しかも、Webは各地に分散した情報をハイパーリンクでつないでいるがゆえに、どこかでリンクがひとたび失われると、情報を探すための効率は大きく低下してしまいかねない危うさもある。そこへいくとパソコン通信は逆で、情報が集約されているがゆえに、保存庫としての適性に優れていると思えるのだ。

もちろんWebでも自分の手元にページを保存し、オフラインでブラウズすることはできるが、純粋に文字情報だけをストックするパソコン通信に比べると、背景画像だとかテキストの装飾だとかはムダなものにも思えるし、管理や検索が煩わしい。

専用ソフトならではの簡単設定

そんなわけで、保存しておきたい重要な情報を収集するときはWebだけでなく、昔ながらのパソコン通信を利用することになる。そこで活躍するのが「AirCraft」なのだ。ついでにいうと、筆者は@niftyのフォーラムをWebから利用したことはいまだにない。

「AirCraft」の特徴は、参加するフォーラムの管理、通信、ログの閲覧といった、もともとバラバラだった機能をシームレスで使いやすい形にまとめ上げた点にある。通信関係の設定はあらかじめ登録されているので、アクセスポイントを選べば、すぐに@niftyに接続できる。ホームページのコンテンツに相当するフォーラムも、用意されたリストから「キャビネット」と呼ばれるフォルダツリーに登録すれば巡回対象となり、あとは手作業でURLを入力するようなことをしなくても、自動運転で指定のフォーラムを巡回して最新情報を入手してくれる。

しかも、フォーラムごとに巡回する日などの設定ができる上、「特に必要なフォーラムだけを短時間で巡回したい」「出張先でメールチェックだけしたい」といった場合でも、巡回先のサブセットを登録することで対応できる。

ここまで読んでこられた読者の中には「なんだホームページの自動巡回ツールと同じじゃん」と思った方もいるだろうが、それは逆。パソコン通信で実現していたこれらの機能がWebブラウザにはなかったので、オンラインソフト作家の皆さんが競い合って優秀なツールを産み出してきたのだ。

大量のログの閲覧・検索に威力を発揮

通信で取得したログは、自動的にフォーラムや会議室ごとに分割・整理して保存される。フォルダツリー風のリストからフォーラムや会議室を選ぶと自動的にブラウザに切り替わり、そのままログを読むことができる。ログは発言順のほか、コメントツリーごとにも表示できるので、話題の流れを追うのも楽だし、スペースキーを叩いていけば未読の発言だけを追って読むことができる。その場でコメントを書くだけでなく、メール機能を呼び出すこともできる。書き終わった発言やメールは「予約」として蓄えられ、次にアクセスしたときに自動的にアップロードされる──こうした特徴が、現在の電子メールソフトに受け継がれているのは、もうおわかりだろう。

そのほか、ふだんは発言のタイトルだけをチェックしておき、気になるタイトルがあったら、あらためてその本文だけをダウンロードするといった指定も簡単だ。ライブラリに登録されたオンラインソフトもほぼ同様にしてダウンロードの予約ができる。

蓄えたログから情報を取り出すのに欠かせない検索機能では、発信者や日付の指定、検索対象となるフォーラムや会議室の指定などが可能。正規表現も使用できる。検索結果は該当す る発言をリストに抽出・表示するので、抽出した発言を読み比べるのも簡単だ。そのほかにも、自分の発言にコメントがつくと「トピックス」という特別なフォルダに自動的に登録してくれる機能がある。これなら膨大な発言の中でコメントを見落とす心配がない。

メールはインターネットメールと相互の乗り入れが可能で、ファイルの添付もできる(これらは@niftyの仕様だから当然)。メールボックスを使った自動振り分けにも対応している。ちょっと変わっていると思えるのがアドレス帳で、単にメールアドレスや住所を登録するだけでなく、その相手とのメールのやりとりを記録するコンタクトマネージャとなっている。そのほかにも発言テンプレートやキー操作のカスタマイズ、ログの整理やインデックスの修復といったメンテナンス機能など、@niftyを活用するのに欠かせない機能が満載されているのだ。

@niftyある限り、付き合いは続きそう

筆者が、@niftyの前身であるNIFTY-Serveに入会したのは10年ほど前。当時、まだ2400bpsのモデムを使っていたことを考えると、まさに隔世の感がある。当時はNIFTYのほかにも多種多様なパソコン通信サービスがあり、中には個人が運営している「草の根ネット」と呼ばれるものも多かった。そういうものすべてに対応するには汎用ツールでなければならず、いろいろと面倒な点や使いこなしのコツがあったものだ。その点、やはり専用ツールの快適さはありがたい。

幸いというか、残念なことにというべきか難しいところだが、現在、@nifty以外にパソコン通信を使うこともないので、この先「AirCraft」から離れるとしたら@niftyがサービスを停止してしまったときぐらいしか考えられない。

専用ソフトとして開発の極みに達した感もある「AirCraft」だが、同じ作者によってWebを活用するための新しいツール「AirWeb」が開発され、プレリリース版が公開されている。まだ試用はしていないが、こちらも大いに期待している。


 AirCraft
作  者 飯塚 豊 さん
対応OS Windows 2000/98/95/NT
種  別 シェアウェア
作者のホームページ http://member.nifty.ne.jp/dude/


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シェアウェア(2,625円)
AirCraft タイプA 3.32A NIFTY SERVE 統合通信環境 タイプA(無期限ライセンス版) (2,110K)

シェアウェア(945円/年)
AirCraft タイプN 3.32N NIFTY SERVE 統合通信環境 タイプN(年間ライセンス版) (2,107K)



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