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ベクターソフトニュース - 2000.09.09
Disk Mirroring Tool Disk Mirroring Tool Ver.1.16
簡単な設定で使うことのできるバックアップソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「Disk Mirroring Tool」の動作画面
■バックアップ中の画面。複数の設定を用意し、一度にバックアップできる

設定が比較的簡単で、手軽に使うことのできるバックアップソフト。フォルダ指定による通常のバックアップのほか、ミラーリングも行える。実行前にバックアップの状況を確認できるテストモードや、マスター側に対してはファイル操作は行わないという設計により、安心して使える。

Disk Mirroring Toolは、指定フォルダ以下のファイル(フォルダ)を指定バックアップ先にコピーするバックアップソフト。タイムスタンプを比較し、ユーザの指定日時あるいは前回のバックアップ時以降に更新されたファイルだけをバックアップ対象としたり、マスター側から削除されたファイルをバックアップ側でも削除するミラーリングが行える。マスター側/バックアップ側いずれもネットワークドライブでも使用できる。フォルダの指定やバックアップ時の動作設定などはダイアログで行う。設定によりさまざまなパターンでバックアップを行えるが、複雑な設定が要求されるということはなく、わかりやすいのが特徴だ。

設定により行える動作としては、次のようなものがある。
  • バックアップ開始時のボリュームラベルチェック。バックアップ先にリムーバブルメディアを指定した際に有効
  • バックアップ先に日付を名前にしたサブディレクトリの自動作成。毎日のバックアップを取りたいときなどに便利
  • ミラーリングを行う際の動作順の指定。バックアップ→ミラーリング順か、その逆かを指定できる
  • フォルダ単位/ファイル単位での、処理対象/処理対象外の指定。例えば、パーソナルデータのバックアップで、Temporary Internet Filesやcookiesといったフォルダを除外するのに最適。ファイル指定ではワイルドカードも使用できる
  • バックアップ時にエラーが出たファイルの無視。あるいはファイル名をチェックし、不正なファイルは無視
  • NTFS→FAT間でのバックアップのタイムスタンプ誤差修正。NTFSとFATではタイムスタンプの付け方が異なるため、実際には同じファイルなのに更新されていると判断されるケースを防止できる
また、実際にバックアップを実行する前に「どのファイルが対象で、どのような動作をするか」を確認できるテストモードが用意されている。ミスを起こしがちな初回のバックアップ時や設定変更時に有効なモードだ。さらに、Disk Mirroring Toolでは、マスター側に対しては読み取り以外のファイル操作は一切行わないため、大事なファイルを誤って削除してしまう心配がない。

Disk Mirroring Toolにはスケジューリング機能は装備されていないが、タスクスケジューラなどから起動させることで時間指定のバックアップも行える。オプション指定により、例えば、最小化状態で自動バックアップし、処理終了後に自動終了することも可能だ。なお、自動実行を設定した場合、バックアップ動作を毎回実行するほかに「1日1回」「前回から指定時間以上経過している場合」も選択できる。1日1回指定ならば、同じ日付内に何回呼び出されても、初回起動時以外はバックアップを行わない。

reviewer's EYE 必要十分な機能と速度を持ったミラーリングツールで、気軽に導入できる点が魅力だ。一般的な使い方では、データは1日に1回バックアップすればたいてい用は済むであろうから、十分すぎるくらいの機能がある。Disk Mirroring Toolは軽量・コンパクトで小回りが効くところが利点で、「必要以上の機能は搭載しないが、やることはちゃんとやる」という設計を筆者は気に入った。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 バックアップ先に日付サブディレクトリを自動作成する設定。日別で異なるバックアップが作るのに便利
スクリーンショット》 テストモード実行画面。実際の動きとまったく同じだが、コピーは実際には行われない
スクリーンショット》 ターゲットの指定画面。バックアップ対象からの指定フォルダ/ファイルの除外・限定が簡単に指定できる
スクリーンショット》 NTFS−FAT間でのタイムスタンプ誤差対策機能もある
スクリーンショット》 自動実行でバックアップを行う場合のスケジュール設定画面


【作 者】 MERCURY さん
【作者のホームページ】 http://www5.wisnet.ne.jp/~mercury/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

一度、ハードディスクが壊れてデータをすべてなくしてしまいました。いまは仕事でも使っていますので、万が一にも仕事で使っている大事なファイルが消えてしまってはシャレになりません。そこで、簡単にバックアップできるツールがほしいと思い、いくつかバックアップツール(フリーソフト、シェアウェア)を試してみましたが、設定が難しかったり、高機能な反面、設定を間違えるとマスター側のファイルを削除したりしてしまう危険性があったりと、なかなかしっくりくるものが見つかりませんでした。ないなら作ってしまえ、と思って作ったのがDisk Mirroring Toolです。

■開発中に苦労した点

高機能でありながら、初めて使う人でもできるだけ簡単に設定できるようにするのが苦労しました。最低限、バックアップ元とバックアップ先のフォルダさえ指定すれば、デフォルトのままでも通常のバックアップには十分な設定になっています。慣れてくれば、設定項目を変更して自分好みの動作にすることもできます。

また、安全面も最大限に考慮しました。どんなに設定に慣れていても、うっかり設定を間違えてしまうということは誰にでもあるものです。Disk Mirroring Toolではテストモードを搭載していますので、設定を行った後の最初のバックアップはテストモードで実行すれば、実際にどのようなファイル操作が行われるのかを事前に確認することができるようになっています。

初心者からサーバ管理者まで幅広い用途で使っていただけるようになっています。

■ユーザにお勧めする使い方

2回目からは変更のあったファイルのみをバックアップしますので、短時間でバックアップが終了します。僕の場合は、LAN経由で別のパソコンのハードディスクにバックアップしていますが、容量にして2GB以上、ファイル数では2万ファイル以上があるにもかかわらず、毎日のバックアップにかかる時間はわずかに1〜2分と非常に高速です。スタートアップに登録して毎朝バックアップしてもいいですし、Disk Mirroring Toolでは、バックアップ終了後にパソコンの電源を切るようにもできますので、帰る前にバックアップを実行するというのもよいと思います。ぜひ、毎日のバックアップを行うようにしてみてはいかがでしょうか?

■今後のバージョンアップ予定

大幅な機能追加の予定はありませんが、ちょこちょことバージョンアップを繰り返しています。ホームページ(http://www5.wisnet.ne.jp/~mercury/)にサポート掲示板がありますので、要望やバグ情報はドシドシお寄せください。
(MERCURY)
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フリーソフト
Disk Mirroring Tool 1.20 簡単・高速・安心のディスクミラーリングツール (294K)



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