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ベクターソフトニュース - 2000.08.09
萌年表 萌年表 Ver.1.6
歴史研究や資料整理に役立つ年表作成ソフト
Windows 2000/98/95/NT シェアウェア
「萌年表」の動作画面
■見やすい年表が簡単に作成できる。赤い点は、別に補足説明データが用意されていることを示す

オリジナルの年表を手軽に作成できるソフト。年表のフィールドを自由に追加できるため、利用目的と書き込んだ出来事の数に応じて、さまざまな年表を簡単に作成できるのが特徴だ。また、簡易ハイパーリンク機能があり、出来事などに関する詳細な補足説明を別ウィンドウに表示させることも可能だ。

萌年表(もえねんぴょう)では、ウィンドウの縦軸方向(行)に年表の基準となる西暦を配置し、出来事を書き込むごとに行を追加して縦へ伸びるという形式の年表を作成する。あらかじめ年表の長さ(開始年〜終了年の範囲)を決める必要がなく、自由に追加書き込みを行ってゆける。横軸方向(列)には元号、時代、出来事などの項目別のフィールドが並び、西暦に対応して登録データを表示する。萌年表では、この項目別のデータを「ライブラリ」と呼ぶが、登録されるデータの内容から四つのタイプに分類される。
  • 元号──元号の名称、開始年・終了年を登録できる
  • 時代──室町時代、江戸時代……といった時代名とその開始年・終了年を登録すると、時代名とその区切りを表示する
  • 基点年──特定の事柄が始まった年を指定する。例えば「年齢」というライブラリを作成し、ある人物の生年を登録しておくと、自動的に年齢を計算・表示してくれる
  • 出来事──文字通り出来事を登録する。年(および月日)の指定のほか、優先度の設定が可能
中心となるのは出来事ライブラリで、表作成を行うには最低限、出来事データが必要となる。出来事以外のライブラリは必須ではなく、必要に応じて登録すればよい。年表を作成する場合は、新規にライブラリを作成するほかに、作成済みのライブラリを組み合わせて新しい年表を作ることもできる。また、作成済みの年表に新たにライブラリを追加することも簡単だ。ライブラリの数が増えれば、それだけいろいろな組み合わせの年表を作成することが可能で、発展性・応用性が高く、萌年表の大きな特徴となっている。

もうひとつの特徴としては、簡易的なハイパーリンク機能がある。いずれのライブラリのデータにも「補足説明」を設定することが可能で、データ入力時に補足説明を入力しておくと、年表上にはその内容は表示されないが、代わりに赤い点が現れる。この赤い点をクリックすると、補足説明に入力した内容が表示される仕組みになっている。さらに、補足説明に加え、元号、時代、出来事の各データにはHTMLの<A HREF></A>を使用することもできるので、萌年表とインターネットのWebページとをリンクさせることも可能だ。

作成した年表の表示オプションも設けられており、目的に応じて組み合わせることにより、わかりやすく表示させることが可能だ。表示関連のオプションとしては次のものが用意されている。
  • スケール正確度──「正確に表示」「なるべく正確に表示」「密着表示」の3種類から選べる。「正確に表示」にした場合、年ごとの間隔が一定になるので出来事のなかった時期は空白行が表示される。「なるべく正確に表示」の場合、1年あたり1行を基本とし、複数の出来事を登録した年は複数行で表示する。密着表示の場合は、空白部分は無視して出来事のあった年のみを表示する
  • スケール年──表示スケールを1年、10年、100年の3種類から選べる
  • 表示優先度──出来事のデータに登録した優先度情報(高・中・低の3段階の設定ができる)を元に、「高のみ」「高と中」「すべて」のいずれかを選んで表示できる
  • 表示範囲年の設定──年表を表示する範囲を開始年と終了年で指定する
印刷時にはプレビューであらかじめイメージを確認できるほか、ヘッダ、フッタの指定も可能で、ファイル名、日付、時刻、ページ番号を指定できる。なお、表示されているフィールド(ライブラリ)数が多いときは、ページの横幅に収まるように自動的に年表が縮小される。

そのほか、出来事の内容を検索する文字列検索、年や時代を指定して移動できるジャンプ機能、フォントの選択や背景色の指定などの機能がある。また、CSVファイルのインポート/エクスポートが可能で、CSV←→ライブラリの相互変換が行えるほか、エクスポートでは年表全体のイメージをCSV形式で出力できる。

reviewer's EYE 一度ライブラリを作成しておけば、それを組み合わせていろいろな年表ができるというフレキシビリティの高さが魅力。日本の歴史と我が家の歴史を対比させてみたり、TV番組年表やアイドル変遷史など、アイデア次第でいろいろな使い方が考えられる。配布アーカイブにはサンプルとしていくつかデータが含まれているが、中でも歴代天皇や元号、日本の歴史のライブラリは有用だろう。歴史好きな人なら、見ているだけで楽しめそうだ。

印刷時には年表の横幅に合わせて自動的に縮小してくれるので、印刷時にフィールド幅を調節するのに頭を悩ませる必要はないというのもうれしいところだ。縦方向に用紙からはみ出した場合は自動的に改ページしてくれるが、逆に1ページに収めるような設定もあれば、2〜3行はみ出してしまうという場合には便利かもしれない。

なお、年号や時代を指定してジャンプすることはできるが、長い歴史をざっと見渡すような使い方では10年単位や100年単位で前後に移動できるボタンがあるとさらに便利になると思う。さらに、年号や出来事にブックマークを設定してジャンプできると、もっとうれしい。

なお、萌年表の目的はあくまで現実に則した歴史年表であり、まったく架空の歴史年表を作るのには向いていない(出来事を西暦年で登録するため)。ムリヤリ西暦に対応させればできないことはないだろうが、できあがりを見るとかなり興が削がれることになるだろう。
(福住 護)


スクリーンショット》 補足説明の表示例
スクリーンショット》 補足説明やデータには<A HREF></A>タグを使用することもできる
スクリーンショット》 出来事データの入力ダイアログ。西暦で年(場合によっては月日も)を指定し出来事を入力する
スクリーンショット》 年代のスケールや表示の正確度などを指定して目的に応じた年表を作れる
スクリーンショット》 印刷プレビューは1ページまたは2ページ単位での表示ができる


【作 者】 福岡 秀樹 さん
【作者のホームページ】 http://www.moeplan.gr.jp/
【レジ作品番号】 SR015611
【補 足】 試用期間は30日間
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

歴史小説が好きでよく読むのですが、その話の中に出てきた出来事などを自分で年表の形にできたら楽しいかなと思ったのがきっかけです。手書きだと年と年の間隔を正確に表示しようとすると、定規で計ったりして結構面倒です。これを手軽にできるソフトがあればいいな、と思って作ってみました。

■開発中に苦労した点

初心者でも簡単に使えるという点と、一度作ったデータを使い回せるようにするための汎用性という2点を重視しました。この両者は時として、相反する要素を持ちますから、これらを活かした落としどころをどこにするか、という点で悩みました。例えば、ライブラリという考え方は汎用性を重視したことから出てきたものですが、これは初心者にはちょっととっつきにくいかもしれないと思っています。しかし、これによってデータの使い回しが可能になり、よりデータを活用できるようになっているはずだと自分では思っています。そのとっつきにくさを何とかユーザインタフェースでカバーできないかと思って試行錯誤しました。その試行錯誤は今もバージョンアップを通して続いていますが。

■ユーザにお勧めする使い方

実際に使っていただいているユーザの方の話を聞くと、作者としては予想もしなかった使い方をしている方がいて、うれしい驚きを感じることがあります。例えば、日誌に使っているとか、スケジュール管理に使っているとか。年表本来の使い方もしながら、同じソフトでそうした使い方をされているようです。

また、いくつか前のバージョンでExcelのCSVファイルを通した連携を強化しましたが、これもユーザの方の声を取り入れたものです。いままでExcelで年表を作ってこられて、そのデータを萌年表に取り込みたいという要望でした。実は、Excelで年表を作っている人がいるというのもこちらでは予想していませんでした。

ほかにも家族史を作るために使うと言ってくれた知人もいました。現在、サンプルに家族史がありますが、これはこの方の言葉を受けて作ったものです。本来の年表以外にもいろいろな使い道があると思いますので作者を驚かせるような使い方で使っていただけたら、作者としても最高です。

■今後のバージョンアップ予定

まだまだ未熟な部分は多いと思いますが、ユーザの方々の意見を聞きつつ、バージョンアップを進めていきたいと思っています。
(福岡 秀樹)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(2,268円(税込))
萌年表 3.19 自分で年表を作れるツール すぐに使える日本史その他のデータもあり (4,310K)



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