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ベクターソフトニュース - 2000.01.19
Archives Folderizer Archives Folderizer Ver.1
圧縮ファイルをフォルダとして開く、使いやすい圧縮・解凍ソフト
Windows 98/95 フリーソフト
「Archives Folderizer」の動作画面
■圧縮ファイルの操作メニュー。5種類の操作が可能だ

圧縮ファイルをフォルダとして一時的に解凍、通常のフォルダ操作と同様の感覚で扱うことができるアーカイバソフト。右クリックのコンテキストメニューだけでほとんどの操作が行えるシンプルな操作性が特徴。書庫形式は解凍がLZH、ZIP、圧縮はLZHをサポートする。

圧縮ファイルのダブルクリックか、コンテキストメニューの「圧縮フォルダを開く」でファイルを指定の「キャッシュフォルダ」に一時的に解凍。解凍後はフォルダウィンドウを自動的に開く。圧縮ファイルはキャッシュフォルダに解凍されるため、デスクトップがフォルダで埋めつくされることもない。同じ圧縮ファイルを何度も開くときなどは、キャッシュフォルダにある解凍済みのものを開いてくれるので動作も軽快だ。

キャッシュフォルダはその名の通り一時的なフォルダだが、ここに解凍されたファイルに変更を加えたり、ファイルを追加・削除する操作は通常のフォルダ操作と同様に行うことができる。ここで「圧縮フォルダを更新する」を選択すれば、操作結果は簡単に元の圧縮ファイルに反映される。

圧縮はフォルダ単位で行う。適当な場所に作成したフォルダに圧縮したいファイルをコピーし、コンテキストメニュー「圧縮フォルダに変換」か、フォルダアイコンをArchives Folderizerアイコンにドロップすればよい。自己解凍ファイル(フォルダ)の作成も可能だ。一度圧縮フォルダに変換したフォルダの「通常のフォルダ」への変換も簡単に行える。

ちょっとした便利な機能として、ファイルの解凍先に「Program Files」を指定するというコマンドがコンテキストメニューに用意されている。通常の解凍先はキャッシュフォルダのため、例えばオンラインソフトをキャッシュフォルダに解凍して試用し、気に入ったらProgram Filesフォルダに解凍して本格的にインストールする、といった使い方ができる。

また、圧縮ファイルをフロッピーディスクやリムーバブルメディアなどに、必要に応じて分割・保存する機能もあり、元のディスクの内容を消す・消さないの設定もできる。この際、分割したファイルを結合するためのプログラム(resume.exe)も一緒に保存されるという親切設計だ。

reviewer's EYE フォルダと圧縮ファイルを「相互変換」するという設計を貫くことで、機能性と操作性を両立させるのに成功しているソフトだ。一時的に解凍したファイルに対する操作結果を元の圧縮ファイルに簡単に反映させることができ、使い勝手は非常によい。機能の数そのものはそれほど多くはないが、フォルダと圧縮ファイルの相互変換とキャッシュフォルダの関係を理解するといろいろと便利に使えて応用範囲は広そうだ。

対応している書庫形式こそLZH、ZIPと少ないが、初心者から上級者まで気軽に圧縮ファイルを扱える優れたソフトといえるだろう。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 キャッシュフォルダ内に一時的に解凍された圧縮ファイル。通常のフォルダと同様の操作が行える
スクリーンショット》 圧縮はフォルダ単位で。圧縮フォルダ←→通常フォルダの相互変換も簡単
スクリーンショット》 「設定」ダイアログ。キャッシュフォルダはデフォルトでは\デスクトップ\Archives Cacheフォルダとなっている
スクリーンショット》 もちろん自己解凍ファイルも作成できる
スクリーンショット》 圧縮ファイルをFDに保存する場合、必要に応じて自動的に分割してくれる


【作 者】 T's-Neko/戸田 匡紀 さん
【作者のホームページ】 http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-toda/
【動作に必要なソフト】 MFC42.DLL、MFC42LOC.DLLUNLHA32.DLLUNZIP32.DLL
ソフト作者からひとこと
Archives Folderizerは、操作方法を知らなくてもイメージ通りに操作できることを重点に設計されています。これは、いろいろな解凍ソフトを試したとき、それぞれのソフトの操作方法を調べなければならなかった経験から来ています。この方針は、ユーザが初めてソフトに触れるインストーラから従っています。例えばインストール時に実行するプログラムは、ソフト独特の概念をいきなり持ち込まないようにし、ユーザが期待した結果やユーザが次に期待するものを出すようにしています。アンインストーラは、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から起動するだけでなく、設定ウィンドウやヘルプなどさまざまな経路から起動できるようにしています。

圧縮ファイルをダブルクリックすると、解凍先を暗黙的に決めて解凍し、中身を開くようにしていますが、これは圧縮ファイルの中身を見ることと、フォルダの中身を見ることが同じメタファー(暗黙的な抽象認知)であると考えた結果です。そのため、圧縮ファイルを圧縮フォルダと呼び、圧縮ファイルのアイコンをフォルダと同じ形にしています。開いた結果をユーザが使い慣れたWindows標準のフォルダウィンドウ(エクスプローラ)にしたのも、通常のフォルダに対して圧縮を行うようにしたのも、同じ理由から来ています。ただ、大きい圧縮ファイルを開くときに解凍の時間がかかるので、改良の必要がありそうだと考えています。

Archives Folderizerは作ったばかりなので、多少バグが残っていると思います。バグ情報は、私のホームページ「Sage Plaisir」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-toda/)に掲載いたします。このホームページでは、自作開発ツールのダウンロード、オブジェクト指向に関する論文、フリーのプログラムソースの公開などプログラマ向けの情報を掲載していますので、興味のある方はそちらもあわせてご覧になってください。

それでは、Archives Folderizerの快適さをぜひ試してみてください。
(T's-Neko/戸田 匡紀)
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