Windowsの歴史から、Vistaで何が変わったのか?
何ができるのか?などなど、Vistaのポイント解説します。
Windowsのセキュリティを統合的に監視するセキュリティセンター
Windows Vistaには、Windows XP Service Pack 2と同様、Windowsのセキュリティ状態を統合的に監視するWindowsセキュリティセンターが搭載されている。
Windowsセキュリティセンターでは、ネットワークからの侵入を防止する「Windowsファイアウォール」、システムを定期的にアップデートする「自動更新」、パソコンに害を与えるコンピュータウイルスおよびスパイウェア対策ソフトの動作を監視する「マルウェア対策」、およびその他のセキュリティ設定状況についてリアルタイムで監視し、問題がある場合にはそれを通知する。マルウェア対策では、コンピュータウイルスを検出・除去するサードパーティのウイルス対策ソフトおよび、スパイウェアを検出・除去するWindows Defenderについてのセットアップ状況、動作状況を監視することが可能だ。
スパイウェアを防ぐWindows Defender
Windows Vistaでは、パソコンに害を及ぼすさまざまなソフトウェアのうち、スパイウェアに対する侵入防止・検出・削除機能を持つ「Windows Defender」が搭載されている。Windows Defender自体はすでにWindows XP向けにも公開されているため、Windows Vista独自の機能というわけではないが、最初から搭載されているという意味は大きい。
Windows Defenderには大きくわけて三つの機能がある。ひとつがスパイウェアを検索・除去もしくは隔離する機能。二つめは、スパイウェアが動作してパソコンの情報を盗み出すなどの破壊的行為を行おうとした際にこれを検出し、動作を防止する「リアルタイムスキャン」機能。そして三つめの機能が、スパイウェアの検出を行うためのパターンファイルの定期更新機能だ。マイクロソフトのサーバで公開されるパターンは定期的にアップデートされており、常に最新のスパイウェアに対応する。
注意したいのは、Windows Defenderはあくまで「スパイウェア」に対応し、いわゆる「コンピュータウイルス」に対応しないということ。コンピュータウイルス対策はサードパーティのソフトウェアに任されている。