ソフトを開発しようと思った動機、背景
「カチャッとUSBパソコンロック」は、モジュールとしては弊社から最近連続してリリースしているUSB機器関連ソフトの第一号です。すでにベクター様を通じて販売中の「インターネット見張り番」の拡張機能用モジュールとして組み込んだのが最初でしたので、製品名が表に出るのは今回が初めてになります。とかく保管方法が問題になりがちなパスワードを使った方法を用いずに、USB機器を使うという簡単・確実でユニークなテクノロジーによるロック機能を株式会社エスコンピュータ様がお持ちでしたので、これをモジュールとしてソフトウェア製品の一機能として組み込んだのが発端でした。関連製品の「キチッと秘密メディアロック」をリリースしたあと、「カチャッとUSBパソコンロック」を単体製品として切り出すのが有効ではないかと考えはじめ、今回の製品化につながりました。
開発中に苦労した点
モジュールはできあがっていたので、逆にその機能と役割をどうわかりやすく伝えるべきかという部分に神経を使いました。大変だったのは、与えられた短い製品化期間中に、市販されているUSB機器を実際に鍵にできるか検証していく作業でした。実機でテストするしかないので、環境を揃えるのが一苦労でした。
ユーザにお勧めする使い方
●例えば携帯電話や“マイマウス”を鍵にして、席を立つときは携帯電話を必ず持っていくようにすれば、他人に勝手にパソコンを操作されません。
●席を離れるときに、パスワード付きのスクリーンセーバをかけたり、ログアウトしておくのは他人に勝手にパソコンを操作されないために有効ですが、肝心のパスワードが簡単で推測されやすいものにしてあったり、よく見かける光景として、付箋にパスワードを書いて机に貼り付けているような場合には意味をなしません。また、パスワードはいくつも覚えているのは大変です。漏洩の心配が必要なソフトウェア鍵(パスワード)から、より堅牢でしかも簡単なハードウェアの鍵に切り替えましょう。「カチャッとUSBパソコンロック」ではハードウェアのシリアル番号も区別しますので、同じ型番のハードを他人が装着しても鍵が解除されることはありません。
●鍵専用のハードウェアは不要で、USB扇風機など電源を取っているだけのものや、ハブ以外のUSB機器なら基本的に何でも鍵にできます。お勧めはストレージデバイスを鍵に設定することです。そうすれば余分なポートを使わずにすみます。
●自分が使うデータを保存したUSBフラッシュメモリやポータブルハードディスクを鍵として登録しておけば、それらの装置が装着されたときにだけコンピュータを使えるようにできます。
今後のバージョンアップ予定
これまでお問い合わせいただいたお客さまや購入いただいたユーザさまからさまざまな機能追加に関するご提案をいただいております。鍵の使い方について、こちらで想定していなかったようなものもありましたので、「カチャッとUSBパソコンロック」の持つわかりやすさを損なわない範囲で、ブラッシュアップさせていこうと考えております。
USB機器を利用した関連ソフトウェアを5月末にリリースします。夏前にモバイルユース用のソフトウェアの製品化を計画しており、今後USB機器を使ったソフトウェアとして、開発元の株式会社エスコンピュータ様のご支援を受けつつ、シリーズ化していこうと考えています。
((株)ライフボート)