インターネット上の有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリングソフト。有害サイトとして登録されたページにユーザがアクセスしようとすると、自動的にブロックする。ページ中に出現する特定のキーワードだけを空白に置き換えて表示したり、時間帯によってWebへのアクセスを全面的にブロックしたりといった機能もある。「インターネット見張り番」は、サービス起動プログラムとして動作する。Windows起動時に自動的にシステムに組み込まれるため、インストール後は、「利用するたびに、常駐したタスクトレイから操作する」といった必要はない。フィルタリングを行うための情報はインターネット経由でメーカーから提供され、手動または自動で更新できる(初期設定では1週間に1回、パソコンの起動時に行われる)。特定URLをブロックする「アドレス方式」、単語・語句で検索してブロックする「フレーズ登録方式」など、4種類のフィルタリング方式で、有害情報をブロックする。
現時点(2004年4月15日)では、「遮断」「生活」「娯楽」など5カテゴリー、計32種類のフィルタが用意されている。このうち「遮断」に含まれる「ポルノ」「暴力」「ドラッグ」「オカルト」と「娯楽」の「ギャンブル」が、あらかじめフィルタリング対象に設定されている。そのほかにも、「スポーツ」「ショッピング」「ゲーム」「掲示板」「チャット」「クラッキング」など、さまざまなフィルタがあり、ユーザが任意に選択できる。メーカー提供のフィルタにないサイト、単語・語句をユーザが登録することも、もちろん可能。フィルタリング対象となっているURLをアクセス可能にしたり、特定のURLだけを許可し、ほかはすべてブロックしたりといったこともできる。
「インターネット見張り番」の動作は、一時的にON/OFFを切り替えることが可能。時間帯設定機能を使うと、指定の曜日・時間帯だけフィルタリングまたは遮断(インターネットへのアクセスを完全にブロック)させることができる。実際にフィルタリングを行うか、フィルタリングは行わずにログへの記録だけを行うかといった指定も可能。アクセスログは、記録対象を「全サイト」または「有害サイトのみ」から選べる。ログは、画面上での参照に加え、印刷やCSV形式での出力も行える。
拡張機能として「カチャッとUSBパソコンロック」を利用できる。USBデバイスをキーとしてパソコンをロックするもので、キー用に指定したUSBデバイスが接続されていない場合は、パソコンが使用できなくなる。専用のハードウェアキーは不要で、USBデバイス固有のシリアル番号をキーとして利用する方式。USB接続可能なデバイスであれば、デジタルカメラなどもキーとして利用できる。複数のデバイスをキーに指定することも可能(ロックを解除するには、すべてのデバイスを接続する必要がある)。万一、デバイスを紛失してしまってもパソコンを操作できるよう、解除用のパスワードを登録できるようになっている。