タイトル通り、ハチをモチーフにしたスクリーンセーバ。実に“アート感覚”にあふれた作品だ。

画面の上をハチやハチの巣、四角形や矢印、ロゴタイプなどのオブジェクトが、次々と上から上からかぶさっていく。また、その動きが決まったパターンではなくて、ランダムに表示されるので、見ていてもまったく飽きがこない。

このセーバはもともと、1991年、銀座でデジタルイメ−ジ展というCG展覧会が開かれた際に、作者がそこで展示するために作った作品で、決められたパターンを繰り返すのではなく、“画面構成をアドリブで展開する”というものだった。その作品をスクリーンセーバとしてリメイクしたのが「Bee Screen Saver」だが、原作のコンセプトがよく活かされ、すばらしいスクリーンセーバに仕上がっている。

画面左●軽快なスピードで、ハチをモチーフにしたオブジェを次々に表示 画面右●ランダムな動きで、色使いのセンスも抜群！

美しいサーチライトのスクリーンセーバ。

夕焼け、星空を背景に、サーチライトが左右に動く。背景は半透明(不透明の設定も可)で、元の画面がうっすらと見えるところがポイントだ。背景画像は、ビットマップで、任意の画像を置くこともできるほか、細かな設定の配慮が施されている。

設定ダイアログには3枚のプロパティシートがあるが、1枚目は背景に関するもの。背景の選択や表示スピードが設定できる。2枚目は光源。サーチライトの色や大きさを調整できる。3枚目は操作に関するもの。マウスやキーボードを動かしたときに、終了するか否かなどを設定できる。ビジュアル同様、設定においても丁寧に作られたスクリーンセーバという印象だ。ReadMe.txtには、幻想的なオリジナル背景の作り方なども記述されているので、ぜひ試してみてほしい。

画面左●うっすらと見える元の画面を覆う、幻想的なビジュアル 画面右●シンプルなスクリーンセーバながら、設定は細かく行える