論より証拠、実際に試してみよう。まず、最初にやることは、メニューで「新しい絵師を作る」を選び、「絵師」を新規作成することだ。表示された画面で、絵師の肖像画を選び、「普通タイプ」か「へたれタイプ」かを選択し、名前を付けて保存する。これで絵師の完成だ。念のために付け加えておくと、絵師の性質と肖像画にはまったく関連はなく、どんな性質の絵師が誕生するかは作成してみないとわからない。

次にメニューから「題材を開く」を選び、題材となる画像を読み込む。題材として使用可能なのはJPEGもしくはBMP形式の画像。ドラッグ＆ドロップにも対応している。

最後にメイン画面で「描画ボタン」をクリックし、表示された画面でキャンバスのサイズを確定する。あとは、絵師が絵を描いていくのを眺めながら適当なところで停止するだけ。たったこれだけの簡単な操作で、個性豊かなイラストを手に入れることができる。

もし使用した絵師の絵柄が気に入らなければ、次々と絵師を作成して好みの絵柄の絵師が誕生するまでトライすればよい。また、作者のホームページの絵師派遣センターから、好みに合いそうな派遣絵師を選んでダウンロードしてみるのも手だ。一人の絵師にすべてを任せず、塗りはこの絵師、輪郭はこの絵師、特殊効果はさらに別の絵師といった具合に複数の絵師を使い分けて絵を完成させるテクニックもある。

基本的には絵師にお任せのソフトだが、描画中にキャンバスをクリックして描画位置を変更させることも可能。「絵師のえそらごと」には「絵の完成」という概念がないので、いつどこで作品の完成を見切るかもユーザのセンスにかかっている。自動的に絵を描画してくれるソフトでありながら、ユーザの個性やセンスをよく生かしてくれるソフトだ。