ベクターソフトニュース - 1999.12.01
Wonder-Castle Wonder-Castle
複数のキャラクタを上手に切り替えて迷路を進むパズルゲーム
Macintosh フリーソフト
「Wonder-Castle」の動作画面
■右側に仲間のキャラクタ名が表示される。いかにうまく切り替えるかがポイント

HyperCardスタックのパズル&アドベンチャーゲーム。迷路状の城から脱出するために、城主を閉じ込めてしまったドラゴンを退治しにいくというストーリーだ。

ゲームスタート時に操作できるキャラクタはルーシーいう女の子ひとりだけ。途中、捕えられている他のキャラクタを助けることなどにより、仲間(操作できるキャラクタ)を増やし、ひとりでは決して開けることのできないドアを開けて前進してゆく……という点に「Wonder-Castle」のおもしろさがある。

操作はマウスのみでOK。城の中を移動するにはキャラクタを部屋のドアへドラッグすればよいのだが、移動できるのは開いているドアの方向だけ。閉じたドアを開けるには、あちこちに置かれている鍵を使わなければならない。鍵マークのアイコンで示された鍵の上にキャラクタを重ねるとドアの開閉音がし、その鍵に対応した“どこか”のドアが開くという仕組みになっている。“どこか”とは、つまり目の前に閉じたドアと鍵があっても、その鍵でそのドアが開くというわけではないということ。仲間の中で役割分担を決め、キャラクタを上手に切り替えて操作するのがWonder-Castleの最大のポイントとなる。キャラクタ切り替えは、ウィンドウ右側に表示されたチェックボックスのチェックで行う。チェックを切り替えると、そのキャラクタのいる部屋へ瞬時に移動するようになっている。

また、鍵は文字通り「鍵」だけというわけではなく、そのほかにもいろいろあるので注意して部屋を回る必要がある(怪しいものにはすべてキャラクタを重ねて反応を見るのが定石のようだ)。部屋の中にある人や物にも同様にキャラクタを重ね合わせることで、さまざまな情報が得られる。

登場する操作可能なキャラクタは全部で6名。二人目の仲間は比較的早く見つかるのだが、そこからがWonder-Castleの本当の楽しさが味わえるはず。ルールが単純なだけに、一度ハマるとこのゲームのストーリー同様、なかなか逃げることができないだろう。簡単には頭を使わされるゲームである。

ゲームの途中で終了しても、次回起動時は前回終了時の状態から開始できる。

reviewer's EYE とにかく頭を使うゲームだ。寝ぼけた頭をすっきりさせるのにもよいかもしれない。どの鍵がどの扉に対応しているのかというのは、傍らにメモをとりながらでないと苦しいものがある。やはり、マップを作成しつつプレイしていくのが常道なのかもしれない。

また、どの部屋に何があるかを覚えていかないと、時折「隣の部屋と異なる部分が1ヵ所あります」とか、「今まで通ってきた部屋に対しての問題です」などというクイズが出題されたときに対処できない。もっとも間違えてもチャラになってしまうわけではなく、何度もやり直せばよいので、その点は比較的親切だといえる。キャラクタや登場人物が平面的なのはHyperCardのビットマップグラフィックでは仕方がないのだが、こうした点を割り引いてもパズルやRPG好きの人ならば、やりがいのあるゲームだといえる。
(宮原 公文)


スクリーンショット》 キャラクタ名横のチェックによって、それぞれがいる部屋へと画面を切り替えられる。部屋の鍵を開けるのに必要な基本テクニックだ
スクリーンショット》 この部屋は右側の部屋と左右対称になっている。前の部屋と1ヵ所だけ異なる部分をクリックしなくてはいけない
スクリーンショット》 ここから先は城の2階。だが、その前に扉の鍵が……


【作 者】 西山 鯛介 さん
【作者のホームページ】 http://www.rnac.ne.jp/~taisuke/
【動作に必要なソフト】 HyperCard(プレーヤ)
ソフト作者からひとこと
ゲームづくりが趣味でした(過去形……。最近は全然作っていない)。

ある程度、年齢を重ねている人はご存じでしょうか? MSXというパソコンが流行していた時代。今のネット時代と違って、プログラムリストを載せた雑誌が出版されていました。私は、小さなゲームをまめに作っては、よく掲載されていました。高校生のお小遣い稼ぎに最適でした。

後に、その中のひとつがファミコンゲームになりました(多分、全然売れなかったと思うのですが)。このゲームではないのですが、やはりHyperCard版をVectorさんにアップしてもらっています。

モノクロのMacintoshを買って、当時田舎ではソフトが手に入らず、自ずとHyperCardに凝りました。

高校生のときミニゲームみたいなのをたくさん作っていたので、そのうちに何かバラエティに富んだ統合ゲーム、パズルっぽい要素を多く含むアドベンチャー風のゲームを作りたくなって作ったのが本ゲームです。

ただ、それは個人、アマグラマの限界。仕事のかたわら半年くらい関わったのですが思ったより凝ることはできませんでした。それでも「キャラクタ切り替え方式」のアイデアは気に入っています。

パズルもあまり大したものは組み込めませんでしたが、私が目指していたのは「Fool's errand」というモノクロのMacゲームでした。10年も前のゲームだとは思うのですが、デモ版しかやったことがなくて、もしこのゲームについて知っている方、入手できる方がおられましたらば、ぜひ連絡ください。

作成に時間を要したことから、最初NIFTYでシェアウェアにしていました。現在はフリーソフトですが、否、アクセスウェアということにします。もしも気に入った人は 私のホームページ に来て、BBSに書き込んでいってください! ゲーム作りの代わりに、いましていることがそこにあります。

いつか、また何か閃いたら、ゲームを作りたいと思います(しかし相変わらず、HypertalkとかVBAとかしか知らないのですが……)。
(西山 鯛介)
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