「IPConfigTray」は、現在使用中のIPアドレスをはじめとしたネットワーク環境の状態を、簡単に確認できるソフト。Windowsの「ipconfig」などを介して情報を取得・表示するプログラムで、タスクトレイに常駐させておくことで、IPアドレスの入力が必要なときなどに、すばやく確認できる。ネットワーク設定の詳細情報をウィンドウ表示で確認できるほか、ネットワーク設定の概要（IPv6/IPv4アドレスなど）をバルーン表示したり、IPアドレスをクリップボードにコピーしたりといったことも可能だ。

操作は、タスクトレイに常駐したアイコンから行う。

• アイコンへのマウスオーバー：現在使用しているIPアドレスが表示される
• 左クリック：上記に加え、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイなども表示される
• 右クリック：メニューから「IPConfig」などのプログラムを実行でき、取得した情報がウィンドウに表示される

タスクトレイメニューからは、

• NetStat（使用しているTCP/IP通信接続の動作状態一覧表示）
• TaskList（動作中プロセスの一覧表示）
• ARP（ARPテーブル（IPアドレスと物理（MAC）アドレスの対照）表示）
• Net Start（サービスの一覧表示）
• Net Use（共有リソースの一覧表示）

クリップボードへのコピーもタスクトレイメニューから一発で、あとはWebページやアプリケーションの入力ボックスに貼り付ければよい。間違えやすい数字の羅列であるアドレスを確実に入力することができる。

ipconfig以外のコマンドを利用すれば、ネットワーク設定に関するさまざまな情報が得られるので、自分でネットワーク環境を構築したり、変更したりする場合にも便利に使えるだろう。

開発中に苦労した点
Windowsのエディションによって動作に相違が生じるため、その確認に時間を費やしました。結果として、より多くのWindowsエディションをサポートすることができました。また「Windows Template Library（WTL）」を用いて開発していますが、技術情報はインターネット上に多くあり、比較的スムーズに開発を進めることができました。技術情報を公開しているWebサイトの管理者様には、大変感謝しております。

ユーザにお勧めする使い方
DHCPを利用しているためにIPアドレスが固定していない環境や、あまりパソコンに詳しくないユーザにネットワークに関わる相談をされた場合などで、環境の確認にご利用ください。

今後のバージョンアップ予定
スタートアップに登録・削除する処理、グローバルなIPアドレス/ホスト名を確認できる処理を考えております。WTLが利用可能であれば、Windows 8にも対応したいと考えております。