ある日、突然思い立ったから「そうだ、宇宙へ行こう」

「そうだ宇宙へ行こう〜宇宙神話最新情報」は、突如「宇宙へ行こう」と思い立った主人公が、宇宙へ行くためのロケット探しの旅をするRPG。旅の途中では、探索をしながら仲間を探したり、アイテムを見つけたり、敵と戦ったりする。ストーリーらしいものはあまりなく、戦闘が中心となってゲームが進む。

ゲームはマウスのみでプレイできる。決定が左クリック、キャンセルが右クリック、メッセージの早送りが右クリックの長押しとなる。戦闘開始直後に右クリックすることで、バトルの速度を選択できる。【F4】キーで画面サイズを変更することも可能だ。

基本コマンドは「探索」「進む」「アイテム」「料理」の四つ。「探索」することで、アイテムを拾ったり、敵と遭遇したりする。「進む」を選ぶと、攻撃力の高い敵が出てくる。「探索」でザコ敵との戦闘を繰り返し、ある程度レベルが上がってから「進む」のがお勧めだ。拾える「アイテム」には、HPやMPを回復するもののほか、攻撃力や防御力をアップしたり、最大HPを上昇させたりするものもある。「料理」では、アイテムを掛け合わせて、ほかのアイテムを作り出すことが可能。「料理」といっても、食べるものだけではなく、天使鳥の輪っかや紙、頑張れば「神」を作れるかもしれない。

必殺技も含め、攻撃方法はキャラクタごとに異なる

戦闘では「うにょーん」「にせぽん」「凶暴おさかな」といった個性的なモンスターと戦うことになる。戦闘中のコマンドは「物理攻撃」「スキル攻撃」「防御」「アイテム」「逃走」の五つ。各攻撃方法はキャラクタ固有のもので、主人公の物理攻撃は「殴る」、スキル攻撃は「ミニ気合弾」となっている。各キャラクタには、HP/MP以外にLGというゲージが設けられ、敵を攻撃したり、敵から攻撃を受けたりすることでゲージがたまる仕組み。LGゲージがマックスになると、必殺技を使えるようになる。必殺技もキャラクタごとに異なる。例えば、主人公の技は連続攻撃の「たこ殴り」だ。

ゲームを進めるうちに、ともに宇宙を目指す仲間が増えてゆく。仲間が増えると連携必殺技も出せるようになる。連携必殺技は、複数キャラクタのLGがマックスになった状態で使える。ここぞという場面で効果的に使いたい。特に出すのが非常に難しい、4人による連携必殺技などでは、レアなアイテムをもらえることもある。

「アイテム」や「料理」の説明など、ちょっとしたテキストにもネタがふんだんに盛り込まれている。「神のレシピ」の「大宇宙の神さまです」の説明を読んだ際は、思わずクスリとしてしまった。そのほかにもおもしろい説明がたくさんあるので、ぜひ読んでいただきたい。

グラフィックやキャラクタ、ゲームの設定など、一見はじけているように見えるが、戦闘システムは非常にストイックで、歯応えがあった。やり込み要素も豊富なので、キャラの育成やアイテム収集など、コツコツやり込むRPGが好きな方にお勧めしたい。

オススメのあそびかた
通常エンディングを目指すだけなら、短時間でさくっとクリアできます。けれど、必殺のわざを駆使し、宇宙のなぞに迫る道も用意されているようです。レシピと厚紙とをにらめっこして、アレやコレなどを調理した挙句、あのようなモノなどを呼び出してみてください。

ソフト開発の動機＆制作で苦労したこと
以前からゲーム制作に興味があったので、「WOLF RPGエディター」を使ってゲーム制作をはじめました。数学苦手＆プログラミングに挫折した私でも非常に理解しやすいソフトで、弄るのが凄く楽しくて夢中になりました。戦闘システムは「WOLF RPGエディター」同梱の基本システムを半年以上かけて改造したものです。完全マウス操作を実現したかったので、この基本システムをマウス仕様に作り替えるのが最初の難関でした。シンプルなゲームですが、連携必殺技の導入など、自分にとって挑戦するところの多い制作でした。

バージョンアップ予定
今後も修正と改良を重ねてゆく予定です。似た世界観でのシリーズ第二弾も、いっしょうけんめい制作中です。もし、このゲームを気に入ってくださいましたら、次回作もまた遊んでくださるとうれしいです。