「ラジ録」は、インターネットによるIPサイマルキャスト（同時放送）サービス「radiko」の番組を受信し、放送内容を録音できるレコーディングソフト。首都圏および関西地区のAM/FMラジオ局の番組を録音できる。オンエア中の番組をワンクリックで録音できるほか、日時を指定した予約録音や、毎日/毎週×曜日といった繰り返しの予約録音も可能。録音した音声はMP3/ACC形式で保存でき、変換前のFLV形式のファイルも保存しておける。「radiko」の聴取可能地域となっている東京、神奈川、千葉、埼玉と、大阪、京都、兵庫、奈良で利用できる（2010年7月現在）。

「radiko」では現在、首都圏のTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、J-WAVE、エフエム東京、InterFMと、関西地区の朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKA各局の番組を、コマーシャルも含めて、ほぼ同じ内容で配信している。「ラジ録」では、「radiko」サイトに接続して放送を受信し、オンエア中の番組をリアルタイムで録音できるほか、番組単位または時間単位で指定して予約録音を行える。放送中の番組情報や二日分（当日〜翌々日）の番組表も確認できる。

リアルタイムでの録音の手順は、

1. メイン画面で「出力形式」「ファイル名形式」を指定
2. 受信したい局を選んで、番組タイトルや情報を確認
3. 「REC」ボタンを押す

保存時に指定できるファイル形式は、AAC/MP3およびDSiの音声形式。DSi用では変換後に、自動でiTunesに登録するようにも設定できる。ファイル名の形式は「番組タイトル」「放送日時」「番組タイトル_放送日時」「番組タイトル_放送日」から選択・指定することが可能だ。

予約録音では、複数の番組を同時に予約して録音することが可能。番組予約リストに受信したい放送局と開始・終了時刻、保存ファイル名を登録し、リストで有効/無効を切り替えればよい。予約の指定は、

• 番組指定による録音：番組表のリストから指定して、ひとつの番組を丸ごと録音
• 時間指定による録音：開始時刻と終了時刻を指定して録音

パソコンでの作業中のBGMとしてラジオをつけている人は多いと思うが、番組を聴いていて、「これは」と思った楽曲を録音できるのは、懐かしいラジカセの感覚だ。録りたい番組に途中で気づいたときも、開始すれば、終了まで自動で録音できるのもよい。変換前のデータ（FLV形式）も同時に保存できる。「注目のニュースや商品情報、レシピなど、ラジオから流れてくるものをメモ感覚で残しておく」といった使い方もできるだろう。

ラジオといえばエアチェック、すなわち録音とは切っても切れない関係にあります。本ソフトはそれを昔ラジカセで行ったように、簡単に実現します。昔と違うのは、テープの残量を気にしたり、録音レベルに気を配ったりする必要がないこと。もっとも、それらも情緒があってよかった気もしますが……。