「Baseball File」は、入力のしやすさが特徴の野球スコア管理ソフト。試合日、球場名、大会名、対戦チームをはじめ、各打者の打席ごとの結果や投手の成績などを記録することが可能。記録したデータをもとに、打率の推移や打球方向などの分析を行える。入力できるのは、イニングが延長15回まで、打者は30人まで、打席数は10まで、投手は6人まで。データはHTML/TXT/CSVの各形式で出力できる。

メイン画面は、左側に「試合結果」「個人記録」のツリーが、右側には試合のスコアが表示される2ペイン構成。ツリーの「試合結果」「個人記録」の切り替えはタブで行う。「試合結果」ツリーは日付のほか、大会名で分類することも可能。右ペインはMDI形式で、複数のゲームのスコアを同時に開くことができる。

スコアの入力方法は「イニングごとに各打者の結果を入力する」または「打席の巡目ごとに入力する」から選択することが可能。「三振」「投ゴロ」「左2」といった結果は、一覧ウィンドウからの選択で簡単に入力でき、コンテキスト（右クリック）メニューからの選択入力も行える。一度入力した大会名、球場名、チーム名、選手名などは、2回目以降はプルダウンから選択すればよい。

成績を一覧表示する機能には、

• チーム全体、チーム打撃、チーム投手の成績一覧を表示する「チーム成績詳細」
• 個人の試合ごとの成績を表示する「個人成績詳細」
• 打者の一覧を打率順に表示する「打者一覧」
• 投手の一覧を防御率順に表示する「投手一覧」

そのほかにも、

• スコアや一覧表の印刷
• HTML/TXT/CSVへの出力
• 表示色や背番号の設定

データが絞り込まれているため、例えば「カウント×-×からのヒッティングが多い」といったような詳細な分析はできない（そもそも、そうした分析にどれほどの意味があるかは不明だが、それをしたい人は別のソフトを考えた方がよいだろう）が、それでも選手個々の打球方向や安打分布はたちどころに知ることができる。

「Baseball File」は、「自分で野球をプレイする人たち」のためのソフトだ。自分たちのプレイを楽しむために必要なデータを、プレイの邪魔になったり、必要以上の労力をかけたりすることなく記録できる、この上なく“実用的”なソフトだ。

開発中に苦労した点
入力画面は他のソフトにはない、独自のものを作るのに苦労しました。ユーザさまからのご意見を参考にしながら、試合結果は複数の試合結果を並べて表示したり、入力と閲覧が同じ画面でできるようにしたり、試合結果や個人成績などをTXTやHTMLに出力できるようにしたり、規定打席を変更したり、打者一巡・二巡などにも対応できるように、次々と機能アップをしていきました。おかげさまで長く使っていただけるソフトに仕上がりました。

ユーザにお勧めする使い方
中学・高校の野球部、ソフトボール部などの部活動や、少年野球チーム、社会人の草野球チームなどに使ってもらえれば、という思いがありましたので、出席管理や部費管理などもできるようになっています。あまり知られていないかもしれませんが、ぜひご利用ください。

今後のバージョンアップ予定
ご意見・ご要望をいただければ、できる限り対応していきたいと思います。