パソコンのトラブルや処理速度低下の原因となる問題点を検出し、解消してくれる統合型環境快適化ソフト。「ノートン・システムワークス ベーシックエディション」は、パソコンを長期間使い続けることで発生するさまざまな問題を解決し、本来の性能を発揮できるようにしてくれるソフト。Windowsに関する問題点を修復してくれる「WinDoctor」、ハードディスクのエラーを修復してくれる「DiskDoctor」に加え、CPUの負荷などを監視するモニタツールや、処理能力をチェックできるパフォーマンステストツールなどで構成される。
搭載された機能は大きく分けて4種類。
- パソコンの状態をチェックし、トラブルの原因となる問題があれば修復する
- ハードディスクの断片化を解消し、本来の処理能力を発揮させる
- パソコンの動作状態を監視し、問題があれば通知する
- 不要ファイルを消去する
1.には、クリックするだけで特に重要な問題点を検査してくれる「ワンボタン検査」、レジストリやショートカットの設定といったWindowsシステム自体の問題をチェックできる「WinDoctor」、ハードディスクに記録されたファイルの問題を解決してくれる「DiskDoctor」の各機能がある。「WinDoctor」「DiskDoctor」では、ボタンをクリックするとウィザードが起動し、問題の検出から対処までを対話形式で処理できるようになっている。ワンボタン検査は手動で任意に実行できるほか、スケジュールを設定して自動実行させることも可能。ワンボタン検査で実行される検査の内容をカスタマイズすることもできる。
2.は、繰り返し行われるファイルの書き込み/消去により発生する断片化(フラグメンテーション)を解消し、ファイルの配置を最適化して、ドライブ本来の処理能力を発揮させるもの(Windows XPでは「スピードディスク」、Windows Vistaでは「Optimize Disk」と呼ばれる)。
3.では、ドライブの空き容量、CPUやメモリの使用状況などをリアルタイムにチェックできる「Norton System Doctor」に加え、実行中のプロセスを監視する「Process Viewer」が用意されている。
4.は、さらに「コンピュータのクリーンアップ」と「不要なデータの消去」に分けられる。「コンピュータのクリーンアップ」は、インターネット一時ファイルやCookie、履歴などをまとめて削除してくれるもの。ワンタッチで削除してくれる「高速クリーンアップ」と、対象ファイルのリストからファイルの情報を確認したり、削除対象を選んだりできる「カスタムクリーンアップ」がある。削除するファイルのタイプを指定することも可能。「不要なデータの消去」では、「WipeInfo」を使って、不要なファイルを完全に抹消できる。
そのほかにも、CPUやメモリの処理能力をテストできる「Performance Test」、動作状況を確認できる「CheckIt Diagnostics」といったツールが用意されている。