高機能デフラグソフト「PowerX PerfectDisk 2008」に「VMware」用の機能が追加された仮想化環境用の最適化ソフト。「NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware」は、ファイルの読み書きによって断片化(フラグメンテーション)の発生したディスクのファイル/フォルダを再配置し、アクセス速度を向上させて、ディスクの利用効率を高めるデフラグソフト。“for VMware”とある通り、仮想マシンソフト「VMware」が使用する仮想ディスクのデフラグにも対応する。「VMware Server 1.0/2.0」「VMware 5.5/6.0/6.5」の各バージョンで作成された仮想ディスクをデフラグできる。
「VMware」の仮想ディスクは、ゲストOS側からは独立したハードディスクであるように認識されるが、ホストOS側からはVMDKという拡張子のファイルとして認識される。「NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware」は、VMDKファイルをあたかも独立したディスクであるかのように認識し、VMDKファイルに対してデフラグを行うことができる。ホスト側OSに「NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware」をインストールするだけで、ホスト側のローカルハードディスクはもちろん、「VMware」の使用するディスクに対しても、ホスト側だけでデフラグを実行できるようになる。
「VMware」仮想ディスクをデフラグする場合は、仮想ディスクをホストOS側でマウントできる付属ユーティリティを使用する。仮想ディスクには、「VMware」内で認識されるディスク容量とは独立して、実際にデータを記録した分だけをホスト側ディスクから確保する機能がある。「NetJapan PerfectDisk 2008 for VMware」でデフラグすると、仮想ディスク内の断片化が解消されるとともに、検出された空き領域を解放することが可能で、ホストOS側のディスク容量空き領域を広げることができる。
ファイルの再配置方式には「PowerX PerfectDisk 2008」でも定評のある独自アルゴリズム「SMARTPlacement」を採用。単にファイルの断片化を解消するだけでなく、個々のファイルが更新される頻度を分析し、更新頻度が高いファイルほど空き領域に接近させて配置する。これによりデフラグ後、すぐさまファイルの更新が発生しても断片化が発生しづらくなるほか、万が一断片化が発生しても、元のファイルと近い位置に配置されることになるため、断片化による性能低下を最小限に抑えることができる。
「SMARTPlacement」は、ホストOS側のデフラグを行うときはもちろん、ゲストOSの仮想ディスクのデフラグ時にも使用される。ゲストOS側で仮想ディスクの速度が向上するとともに、ホストOS側でその仮想ディスクファイルにアクセスする際の速度も向上する。相乗効果で「VMware」内でのディスクアクセス速度がより一層改善される。
Windows標準の最適化機能では提供されない「空き領域の統合」も可能。空き領域が「飛び地」状に残った結果、複数の空き領域にまたがるほどの大容量ファイルを作成しても、最初から断片化された状態でファイルが作られてしまうことを防止できる。
ドライブ全体ではなく、選択したファイルのみに最適化を実行することも可能。(時間のかかるドライブ全体のデフラグではなく)必要なファイルのみの断片化を解消することができ、性能低下をすぐさま解消するのに便利だ。対象のファイルは、ファイル名やパスから指定できるほか、「断片化率が高いファイル」一覧から選択することもできる。ディレクトリ、ページファイル、ハイバネーションファイル、NTFSメタデータなどの標準のデフラグ機能では移動できない、Windowsのシステムファイルの最適化をすることも可能だ。
Windows標準のデフラグ機能と異なり、空き領域が1%しかない場合でもデフラグを行うことが可能。日単位、週単位といった一定周期ごとの起動のほか、「スクリーンセーバ動作中にのみデフラグする」といったスケジュール設定も行える。