城の地下で出会ったひとりの不思議な少女が青年の運命を変える

「エッグハート」は、イベントパートとダンジョンパートに分かれた、ダンジョン探索タイプのファンタジーRPG。イベントパートは、キャラクタ同士の会話を重ねてゆくことで物語が進む。ダンジョンパートでは、パーティメンバーとともに洞窟などを探索し、さまざまなミッションやナゾを解いてゆくことになる。

物語は、主人公の青年「ティーオ」が遺跡ハンター仲間の「リーク」とともに、コリエンテ城の地下に閉じ込められている少女を助けるため、城に忍び込むところからはじまる。少女の詳細は明らかではいないが、二人が心から信頼する人物からの依頼により、この危険なミッションに挑むことになった。城には、ティーオたちの仲間の女性「クリス」がすでに潜り込んでいた。ティーオとリークはクリスと合流したのち、少女が捕らえられているとされる地下へと向かう。

三人は、屈強な兵士たちの妨害を交わしながら、なんとか地下で少女に出会えたが、少女には過去の記憶がなく、名前もわからない状態だった。さらに「ここから出たくない」とごねる少女に困り果てたティーオたちは、強引に少女を城から連れ出すことにする。しかし、悪名高いコリエンテ王国の将軍「アイザック」にばれてしまい、ティーオたちは少女奪還に乗り出した将軍から執拗な追撃を受けることになる。アイザック将軍に捕まりそうになるが、絶体絶命というときに空飛ぶ巨大な竜が現れ、そのスキに逃げ出すことに成功する。だが、その際、ティーオや少女を先に逃がそうとしたリークが、谷底へと転落してしまう。

大切な仲間とはぐれてしまったティーオたちは絶望の中、依頼主に少女を届けるため、コリエンテの街へと足を運ぶ。そこで彼らは、依頼主である「メー博士」から、かつてコリエンテで起こった「イリス村焼き払い事件」に、少女が関係しているかもしれないことを聞かされる。焼き払い事件の首謀者とされるアイザックの正体を暴くため、調査を進めていた博士は、いつしかコリエンテ城の地下に捕らえられている少女の存在を知ったという。事件のナゾを解くため、そして少女の記憶を取り戻すために、ティーオたちは冒険へと乗り出す……。

エナジーを集めて自分好みの愛着あるキャラクタを育成しよう

ゲームの大きな特徴が「EGシステム」と呼ばれるシステム。「EG（エナジー）」はお金にあたるもので、戦闘に勝利した際などに手に入れることができる。EGを消費することで、キャラクタの能力値や武器のレベル、特技などをプレイヤーの裁量で決められるようになっている。

装備の変更は武器のみ。同一の武器で戦闘に勝利すると、勝利後に一定のアビリティポイントがたまり、装備武器に応じた特技やアビリティを習得することができる。武器は強化することが可能。武器のレベルを上げないとアビリティが習得できないばかりか、戦闘後にポイントもたまらなくなるため、積極的に強化する必要がある。武器のアビリティポイントは味方の平均レベルと敵のレベルから算出されるが、ボス戦や一部の戦闘ではポイントが加算されない。

強化できるのは武器だけではない。能力を強化したり、特技を習得したりも可能だ。能力は、EGを消費することで得られる「能力強化ポイント」の範囲内で、各キャラクタのHPやMP、攻撃力などの値を1から999までの間で自由に加減できる。武器アビリティポイントが一定数たまると、武器によってさまざまな特技を習得することが可能。特技は、EGの許す限りいくつでも使用することができ、いろいろな武器を装備して多種多様な特技を習得すれば、より冒険を楽しめる。

また、村をひとつ焼き払ったと噂される悪将・アイザックも気になる人物だ。悪将といわれるくらいだから、どんな屈強な戦士かと思いきや、ビジュアルは美少年そのもの。しかも、彼の行動にはどうやらワケがあるようで。谷底に落ちたリークを助けようとしたところから見ても、悪い人ではなさそうだが……。アイザックをめぐる他国の不穏な動きからも目が離せない。果たしてアイザックはティーオの敵なのか、それとも味方なのか？

そして一番気になるのが、ティーオとグピンの淡い恋の行方。出会った当初はケンカばかりしていた二人だが、旅が進むにつれて徐々に打ち解けてゆく。かたくなに凍りついたグピンの心を、ティーオが徐々に溶かしてゆく心温まる過程にもぜひ注目してほしい。そして、壮大な冒険の先に主人公たちを待ち受けているものを、ぜひその目で確かめていただきたい。

開発中に苦労した点
特にシステム作りにおいて、それらを完成させるために、地味で単調な作業を長くこつこつと積み重ねなければならない点に苦労しました。あとはストーリーが長いので、ユーザさんを最後までどう引っ張っていくかに苦慮しました。

ユーザにお勧めする使い方
フリーゲームですので、ぜひお気軽にお楽しみください。制作者とユーザさんの双方に、何かしらよい想い出が残れば幸いです。

今後のバージョンアップ予定
バグへの対処は行いますが、大幅なバージョンアップはしない予定です。