豊富な文面デザインやイラスト素材を利用して、年賀状はもちろん、暑中見舞いから挨拶・連絡状まで、さまざまな種類のはがきを手軽に作成できるソフト。「筆まめSelect」は、パッケージ版のはがき・住所録作成ソフト「筆まめ」のダウンロード版にあたるソフト。新バージョン「筆まめSelect2009」は「筆まめ Ver.19」と同等の機能を持ち(文面デザインなどは一部割愛されている)、従来から定評のある使い勝手のよさ、豊富なデザインや素材に加え、
- デジカメ写真とフレーム付きのデザインを指定するだけで、見栄えのする年賀状を自動できる「デジカメデザイナー」
- マウスやペンタブレットを使って、文面や写真の上に手書き文字を書き込める「筆まめ手書きツール」
などが新たに追加されている。メイン画面は、ツールバーにリアルな絵柄の大きめのアイコンが配置された、わかりやすいデザイン。起動時にオープニングメニューが開き、「新しい住所録の作成」「差出人の作成・編集」「はがきデザインの作成」など、8種類の操作内容からユーザの行いたいことを選べるようになっている(オープニングメニューは自動表示にさせないことも可能)。
宛名面に使われる氏名、住所などは、コンパクトなカード型データベースで登録する。カードの上段は氏名や敬称、友人/同僚といった分類を入力するエリア。カードの下段には「自宅住所」「会社」「会社住所」「連名・情報」といったタブが用意され、必要な項目を入力してゆく。例えば「会社」では、会社名のほか、部署名や役職名などを登録することが可能。「自宅住所」と「会社住所」が用意されているため、住所や電話番号、メールアドレスなどは、自宅と会社それそれで個別に登録できるようになっている。さらに、年賀状や暑中見舞いなどの送受信履歴を登録しておくことも可能だ。
面倒な入力の手間を軽減するための工夫もなされている。郵便番号と住所は相互変換で簡単に入力できるほか、既存データの新郵便番号や(市町村合併後の)新住所への一括変換も可能。住所/電話番号(市外局番)と郵便番号との整合性チェック機能も備えている。旧バージョンの「筆まめSelect」や他社製はがきソフトなどからのデータ読み込みも簡単に行える。さらに、住所や氏名では一部を入力することで、内蔵辞書および変換履歴から適切な変換候補を表示する入力補完機能があり、少ないストロークで入力を完了できるようになっている。
文面のデザインは、文章や写真、デザイン素材などを組み合わせて、ユーザが白紙から作成することもできるが、付属ツール「特急デザイナー」「デジカメデザイナー」「はがきオーダーメイド」を利用すれば、手軽に見栄えのするデザインを作成することが可能。「特急デザイナー」は、収録されたサンプルレイアウトを選ぶだけで、デザインが完成する機能。「デジカメデザイナー」は「2009」で追加された新機能で、デジカメ写真とテンプレートまたは写真の点数を指定するだけで、デザインを選んでくれる。「はがきオーダーメイド」では、ユーザのイメージに合わせて文面デザインが自動作成される。
フォントや写真などの素材を加工するためのツール類も数多く用意されている。「2009」で追加された「筆まめ手書きツール」のほかにも、
- 色合いの補整やデザイン、特殊効果(点描風、セピア色、ソラリゼーションeなど)によって写真の印象をがらっと変える「筆まめレタッチ」
- イラストの色変換を簡単に行える「カラーチェンジャー」
- 文字フォントのアレンジなどで、自由度の高いロゴ編集を行える「ロゴ文字」「筆まめ3Dエフェクタ」
- 自分だけの落款(印)を作れる「はんこメーカー」
などがある。さらに「ボイスQRパーソナル」にも対応し、音声をQRコードに変換してはがきに貼り込むことができるようになった。印刷用紙は、年賀はがき、普通はがき、エコーはがき、往復はがきなどに対応した「はがき用紙」や、封筒(長2/長3/長4/角形/洋形)を指定できる。用紙メーカー各社のタックシールや名刺、リフィルなどに対応する。