カラフルな年賀状を簡単に作れるはがき作成ソフト。2009年用の干支イラストなどが多数収録されている。名刺やタックシール、CD/DVDラベル、グリーティングカード、カレンダー、表彰状などの印刷物も作成できる。「筆ぐるめ 2009」は、豊富に収録されたレイアウトテンプレートや素材を選ぶだけで、誰でも簡単に年賀状の宛名書きや文面の作成ができる、住所録機能付きのはがき作成ソフト。初心者向けの「ナビ」機能もあり、メイン画面左側に表示されるガイドに従って作業を進めるだけで、はがきを作成できるようになる。また、ガイド表示から操作を選ぶと、ユーザに代わって実際にボタンやタブの操作を(ある程度)行ってもくれる。ダウンロード版は、パッケージ版「筆ぐるめ Ver.16」の基本的機能はそのままに、イラストやレイアウトの数が厳選されたもの。
メイン画面は、宛名を作成するための「おもて(宛て名)」と文面作成用の「うら(レイアウト)」の2画面(タブ)から構成される。「おもて」では、住所録の作成・選択、宛名の入力、宛名レイアウトの選択、差出人の登録、宛名用フォントの指定、印刷やメールの送信などを行う。住所録はカード形式と一覧表形式の2種類の表示モードがあり、いずれも「自宅宛て」「会社宛て」「メモ」の3枚のタブを切り替えて利用できるようになっている。メモでは、年賀状や暑中見舞いのほかにお中元、歳暮のやりとりを記録することも可能。差出人は10人まで登録できる。連名などを登録できる「自宅宛て」と、役職などを登録できる「会社宛て」を使い分けられる。
特徴のひとつに、充実した入力補助機能がある。氏名の入力では、文字入力を開始すると独自の姓名辞書がポップアップし、難しい名前もリストから簡単に選択できる。もちろん住所の入力は、郵便番号検索から行える。そのほかにも、止めや払いなどの筆遣いの微妙な違いによって、異なる文字として扱われる文字を利用できる「拡張漢字」機能、Webカメラや画像ファイルから読み取った情報を住所録に登録できるQRコード読み取り機能なども備えている。
宛名のレイアウト(用紙)は、「はがき」「封筒」「タックシール」の3種類に大別され、普通はがき、年賀はがきのほかに、イラスト入りのキャラクタ年賀、暑中見舞い、さくらめーる、絵葉書、往復はがき、カーボンオフセットはがきなど、数多くのレイアウトが用意されている。それぞれに縦書き、横書きが2〜3種類あり、さらにバーコード入りのレイアウトもある。好みの文字をスタンプとして捺したり、文章を入力したりすることもできる。
印刷では、宛名面の印刷や一覧表形式での住所録印刷を行えるほか、宛名面と文面をセットにしてメールで送信することも可能。あらかじめ相手に通知メールを送り、指定の日になったらはがきを公開する「仮想郵便局」を利用することもできる。
「うら(レイアウト)」画面(タブ)には、レイアウトの選択、背景用画像の指定、デジカメ画像の読み込み、イラストの読み込み、文章差し込み、印刷の各機能が用意されている。レイアウトの選択では、年賀状や干支年賀状、寒中見舞いなどのカテゴリーからデザインを選択できる。年賀状のほかにも、クリスマスカードや結婚の挨拶からビジネスレターやのしといったものまで、さまざまなデザインのテンプレートが収録されている。テンプレートには、差出人の氏名や住所用の文章差し込みエリアが設けられ、差出人情報を登録しておけば、テンプレートを選択した時点で、差し込み済みのレイアウトをプレビューできるようになっている。文章差し込み機能では、自由に文章を入力できる。時候の挨拶やお祝いなどの例文が収録された文例選択機能も利用することが可能だ。
背景画像やイラストもテンプレート同様、年賀状や寒中見舞いなどのカテゴリーに分けられ、サムネイル一覧を見ながら、ダブルクリックでレイアウト上に挿入できる。気に入った素材に付箋を付けておけば、あとから簡単に見つけ出せる。
そのほか、レイアウトエリアでは画像の回転や枠線/フレーム画像の設定、明るさやコントラストを調節することが可能な画像補正機能などを利用できる。文字に影を付けたり、変形したりできる「文字装飾」、立体的に加工できる「3D文字」、さらにはQRコードや落款の挿入などの機能もある。