“「安心」と「軽快」がより一層強化”された総合セキュリティ対策ソフトの新バージョン。「ウイルスバスター2009」は、“定番”の総合セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」シリーズの新バージョン。個人情報の漏洩を防止する「キー入力暗号化」をはじめ、数多くの機能が追加されたほか、前バージョン「2008」に対して、さらにメモリ使用量を大幅に削減し、軽快な動作を実現した。有害サイト対策や迷惑メール対策なども機能強化が図られた。
キー入力暗号化機能は、ブラウザから入力されるパスワードを、入力と同時に暗号化するもの。個人情報の漏洩を強力に防止する。Internet Explorer 6.0 SP 2および7.0に対応する。
有害サイトの規制では、フィッシングサイトの検出・ブロック、迷惑メールのブロックといった従来からの機能に加え、アクセス可能なサイトをフィルタレベルにしたがって制御する「保護者による制限」機能を新たに搭載。フィルタレベルは「児童」「10代の青少年」「高校生」「成人」のほか、アクセス可能なジャンルをユーザが自由に指定することもできる。スケジュールにより、インターネットアクセス可能な時間帯を制限することもできる。
さらに、Webサイトに対して情報を送信する際に、特定の個人情報を(故意または自動的に)送信する動作を制限することも可能。制限できる項目は、住所、氏名、電話番号、学校名、パスワードなど。あらかじめ指定された文字列が送信データに含まれる場合、送信自体をブロックする。送信禁止項目は、ユーザが独自に作成して登録することも可能だ。
迷惑メール対策は、Webレピュテーション技術と組み合わせることで、機能を強化。危険なURLが埋め込まれたメールを迷惑メールフォルダに移動する。また、対応するメールソフト(Outlook、Outlook Express、Microsoftメール)に「ウイルスバスター」専用のツールバーが追加され、迷惑メールやフィッシングメールを自動的に振り分けできるようになった。
動作の軽快さという点では、手早くウイルスチェックを行える「クイックスキャン」機能の速度向上が著しい。従来は数十分以上かかることもあったが、「ウイルスバスター2009」では、(ディスク容量にもよるが)数分から10分程度でスキャンが終了する。必要に応じてスキャンをバックグラウンドで実行させることも可能で、すぐにでもパソコンを使用したい場合に便利だ。(パソコンの)起動時間の短縮という点でも、高速化は実感できる。セキュリティ対策ソフトがインストールされたパソコンは、未インストールのマシンに比べて起動時間が長くなるが、「ウイルスバスター2009」では、インストールの前後で、起動時間に大きな差を感じさせない。
使い勝手は旧バージョンから大幅に改善された。メイン画面やタスクトレイ内で表示されるメッセージはよりわかりやすくなり、知識のない人でも問題なく利用できるようになった。インストーラも改善され、ユーザが指定しなければならない項目が大幅に減少した。
家庭内などで複数台のパソコンで使用する場合、ネットワーク経由で他のマシンにセットアップされた「ウイルスバスター2009」を管理することも可能。「保護者による制限」機能と組み合わせれば、「両親のマシンから子どもの閲覧可能なサイトを制限する」といった操作も行える。
※本稿はβ版をもとにまとめられています。正式発売される製品版とは内容が異なる場合があることをあらかじめご了承願います。 (編集部)