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CorelDRAW Graphic Suite X4

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CorelDRAW Graphic Suite X4
ドロー、レタッチ、DTPなど、グラフィックデザインに必要な機能が1本で揃う統合デザインソフト
Windows Vista/XP  製品:試用不可
CorelDRAW Graphic Suite X4
  • 「CorelDRAW」のメイン画面。スイートには、ドローツールを中心に、デザインに必要なものがまとめられている

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • テキストのライブプレビュー機能。プルダウンをポイントするだけで、フォントがリアルタイムで変化する
  • 「Corel PowerTRACE」。写真をトレースしてベクターグラフィック化できる

  • レタッチからDTPまで、グラフィックデザインに必要なすべてのツールが揃った統合デザインソフト。

    「CorelDRAW Graphic Suite」は、ソフト名の一部でもあるベクターグラフィック作成・編集ソフト「CorelDRAW」を中心に、デジタルカメラで撮影された画像やビットマップ画像などのレタッチ/ペイント機能を持つ「Corel PHOTO-PAINT」、ビットマップ画像の輪郭をトレースし、ベクターデータを作成できる「Corel PowerTRACE」、デスクトップ画面や他のアプリケーションの画面などを画像として取り込める「Corel CAPTURE」がセットになった高機能グラフィックスイート。新バージョン「X4」では、表の作成やインポートを簡単に行える「テーブルツール」、ページごとに独立することで操作性が増したレイヤなど、数多くの機能追加・強化が図られ、デザイン作業を強力にサポートしてくれる。

    「CorelDRAW」は、Windows用のベクターグラフィック作成ソフトとしてもはや説明する必要もないほどの歴史を持つドローソフト。多角形や楕円、曲線、直線などを組み合わせてグラフィックを作成できる。複数ページの画像編集や文書のレイアウトなども可能で、ドローソフトの範疇にとどまらず、DTPソフトとしても使えることが特徴。新バージョンでは、このDTP関連機能が一層強化された。

    なかでも注目すべきは、テキストやグラフィックを表のようにブロック状に配置できる「テーブルツール」の搭載。テーブルを構成する個々のセルの内部には、「CorelDRAW」で作成されたグラフィックはもちろん、テキスト文やビットマップ図名など、さまざまな要素を配置することが可能。テーブルやセルの整列、サイズの変更なども自由に行える。文字列の自動折り返し、セルへの回り込みなどにも対応し、文字と図形、画像を含むページデザインを簡単に行えるようになっている。テーブルは、「CorelDRAW」内部で独自に作成できるほか、表データを含む「Microsoft Word 2007」の文書ファイル(.docxファイル)をインポートし、リアルタイムにプレビューしながら再編集することもできる。

    レイヤも特筆に値する新機能だ。図形を複数のレイヤに分割し、それぞれを個別に編集して重ね合わせることは、従来バージョンでも可能だったが、新バージョン「X4」では、複数のページにわたる画像編集の際、ページごとに独立してレイヤを設定できるようになった。マルチページのファイルでは、ページの複雑度に応じてレイヤの枚数を自由に変化させることができ、ページごとに独立したファイルを作成する必要がなくなった。

    外部アプリケーションのデータでは、Microsoft Word 2007のほか、Adobe Photoshop CS3/Illustrator CS3やAdobe PDFファイルを直接インポートすることが可能。PDF書き出し機能では最新のAcrobat 8形式に対応し、パスワード付きのPDFや暗号化PDFも作成できる。

    フォントの変更をリアルタイムに確認できる「テキストのライブプレビュー」機能も加わった。テキストのフォントを変更する場合、プルダウンメニューから選択することなく、フォント名にマウスポインタを合わせるだけで対象のフォントがリアルタイムに変更される。フォント選択→確認→さらに別のフォントを選択……という手順を踏むことなく、目的とするフォントを選択できる。

    強力なフォトレタッチ機能を備える「Corel PHOTO-PAINT」では、デジタル一眼レフなどで使われる「RAW画像ファイル」の現像機能が新たに搭載された。対象となる機種は、2008年5月時点で入手可能な機種の約90%以上。ホワイトバランスや露出変更、シャープネスの調整などを変更しながら現像できる。また、特定のパラメータセットで現像された結果を「スナップショット」として登録しておくことで、複数の現像を見比べながら現像することも可能だ。

    レタッチの際に重要なカラーマネージメントは、Adobe CMMやMicrosoft ICM、Windows Vistaの新たなカラーマネジメント機能であるMicrosoft WCSなどに対応。レタッチから印刷までを含めたカラー管理を行える。

    グラフィック画像から輪郭を抽出し、ベクターグラフィック化できるのが「Corel PowerTRACE」だ。カラーを含むビットマップ画像で適切なトレースを行えるだけでなく、ピンボケ状態のような輪郭のはっきりしない画像でもトレースできる。

    ある程度の太さを持つ線画に対して「中心線」をトレースする機能も加わった。デザイン画風のデータを作成できるほか、テクニカルイラストに便利な線画トレースも作成することが可能。そのほかにも、写真を大まかになぞるだけで、切り抜き範囲を適切に選択できる「カットアウトラボ」など、グラフィック操作に便利な機能を多数備えている。

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    reviewer's EYE reviewer's EYE
    「CorelDRAW」といえば、Windows環境では押しも押されぬ有名なドローソフト。いつも古い話になってしまって恐縮だが、記憶にある限りでは16bit版のWindows──Windows 3.0(1990年)──の頃には、すでにこの「CorelDRAW」(当時は「Corel DRAW!」)は存在していた。この頃には「Adobe Illustrator」はまだWindowsには移植されておらず、また同様にきわめて歴史の長いドローソフトである「Micrografx Designer」はすでにCorel社に吸収されてしまっているため、言うなればWindowsで最も歴史の長いドローソフトがこの「CorelDRAW」といってよいだろう。「CorelDRAW Graphic Suite X4」の「X4」は、バージョン番号の「14」を示すが、これだけ大きな番号になるのも当然ということだろうか。

    古い話はともかくとして、ここ数年、本格的なドローソフトが必要とされる機会は少なくなった。これにはいくつかの理由があるのだろうが、WordやExcelといったオフィスツールの描画能力が高くなり、ちょっとしたビジネス程度の作図であれば、オフィスツールで十分になってしまったというのが大きいだろう。

    では、本格的なドローツールが不要になってしまったかといえば、決してそんなことはない。書籍製作などのプロ用途は当然として、個人用途であっても、オフィスソフトのドロー機能と「CorelDRAW」などの本格的ドロー機能とでは仕上がりの品質に大きな差が出るからだ。

    しかし、個人作成の文書の内部に図形を埋め込むのに別途、ドローソフトを起動するというのでは、いくら仕上がりがよいといっても手間がかかりすぎる。そう考えると、ドローソフト自身にDTP機能を組み込むのはなかなかいいアイデアといえるだろう。複数ページの文書作成を「CorelDRAW」単体で済ませることができるからだ。ある意味で逆転の発想ともいえるのかもしれないが、きわめて便利な機能だ。

    (天野 司)


    ● CorelDRAW Graphic Suite X4 Ver.14.0.0
  • 作 者 : コーレル(株) さん
  • 対応OS : Windows Vista/XP
  • 種 別 : 製品:試用不可
  • 作者のホームページ : http://corel.jp/
  • 補 足 : はPCショップで購入後にダウンロードできる。作者のホームページでは15日間試用可能な体験版をダウンロードできる


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