「シンプル小遣い帳」は、シンプルですっきりした画面デザインが印象的な簡易家計簿ソフト。日々の細々とした支出を、マウスを使って手軽に入力・管理できる。インストール作業は不要で、アーカイブを展開するだけですぐに使いはじめられる。ファイルサイズは小さく、レジストリなども使用しない。データはCSV形式で保存される。

使い方は簡単。メイン画面右下の入力用ボックスに必要なデータを入力後、「新規」ボタンをクリックすることで、データを登録できるようになっている。入力できるのは「費目」「適用」「備考」「金額」の各項目。初期状態では「費目」に「収入」を選んだときはプラス、それ以外のデータはすべてマイナスとして登録される。入力済みデータの内容を修正したり、データを削除したりといったことも、もちろん可能だ。

入力は、基本的にリストから適切なものを選ぶだけで行える。適切なデータが見当たらない場合は、キーボードから入力すればよい。リストに表示される「費目」「適用」は、設定で追加・修正・削除することも可能。「備考」も同様に編集できる。データはテキスト形式で保存されており、テキストエディタなどを使って、直接編集することも可能だ。金額の入力は、入力ボックス右下のテンキーを使ってマウスで行えるほか、キーボードで直接行うこともできる。

集計機能としては「年間集計」が用意され、各費目ごとの年間の集計結果を一覧できる（ただし、Ver.1.05では印刷機能などは用意されていない）。Excelがインストールされている環境では、Excelを呼び出してデータを編集することも可能。さらに「アイテム検索」を使って、指定した期間のデータを対象に文字列検索を行うこともできる。例えば「8月に使用した交通費の総額を知りたい」といったときなどに便利だ。

USBメモリに入れて持ち運び、自宅だけでなく会社や出先など、行った先々で忘れないうちに使ったお金を記録できるのも便利。画面はコンパクトなので、どこで開いても邪魔にならず、目立つこともない。ある程度使い込んで、「費目」などのデータをカスタマイズすることで、キーボードを使うことなく、マウスだけで手軽にデータを入力できるようになるのもうれしい。

入力されたデータはCSV形式で保存されているので、Excelなどの表計算ソフトや他の会計ソフトなどとも連携しやすい。「日々の小遣いの管理は「シンプル小遣い帳」で行い、月末に会計ソフトでデータを集計する」といった利用法も可能だろう。

開発中に苦労した点
やはり、入力しやすいようにユーザがカスタマイズできるよう、また外に持ち出すのに苦労しないよう、プログラムのサイズを小さくするのに苦労しています。

ユーザにお勧めする使い方
フォルダを別途作成することで、例えばコンピュータなどの趣味に使った経費のみを管理するといったこともできますし、データの保存形式がCSV形式であるため、例えば旅行したときの記録をExcelで開き、編集するなども簡単に行えます。サイズが小さいので、最近はやりのSSD搭載のパソコンにインストールしても気にならないと思います。子どもさんがいらっしゃる場合は、このソフトの名前通り、小遣い帳として利用することができます。

今後のバージョンアップ予定
USBにコピーする場合、アップデートされたファイルのみを自動的に更新する機能を付けたいと思います。