「ファイナンシャルプランナーが作った家計簿」は、現金や銀行口座などの状態を記録・集計するための家計簿ソフト。入力したデータは自動的に集計され、タブを切り替えるだけで毎日の支出総額や費目ごとの出費、資産残高などを確認できる。週単位や月単位での集計、予算設定額との比較なども可能だ。

カラフルなメイン画面には「記帳」「集計・予算」「カレンダー」「家計分析」などのタブが用意され、操作によって画面を切り替える。収入・支出項目を入力する場合は「記帳」を使う。記帳の入力は、タブ上に設けられたリストから費目や品名を選択して行うか、「入力マット」と呼ばれる専用ウィンドウを使って行う。「入力マット」では、お店の分類や費目、内訳などがリスト表示され、項目をクリックしてゆくだけで、すばやく入力することが可能。過去に登録した商品を選ぶと、金額を自動設定してくれたり、お店を登録しておくと、そのお店の選択時に以前買った商品の一覧が表示されたりといった機能があり、定期的に購入する商品やよく利用するお店の場合、入力の手間が軽減される。

リストから費目や品名を選択して入力する場合は、各項目に振られているコード番号を使って数字キーの入力だけでデータを登録することが可能。また、「記帳」タブの内容は銀行口座やクレジットカード用の画面に切り替えることが可能で、現金だけでなく、家計全体の収支状況を記録・管理できるようになっている。

入力した家計データは自動的に集計され、「集計・予算」で1日単位や週単位の収支額をチェックしたり、「グラフ」に切り替えて月単位のグラフを閲覧したりといったことができる。さらに、毎日の支出額や資産総額、口座別残高などの推移をグラフで表示してくれる「家計分析」、費目ごとの集計結果を他のユーザと比較できる「Web比較」や、数十年にわたって収支や貯蓄の推移を試算できるシミュレーション機能などもあり、家計全体の運営をサポートしてくれる。

そのほかにも、体重や体脂肪率、BMI、血圧などの変化をグラフ表示してくれる「ダイエット」、電気やガス、灯油などのエネルギーの使用量や燃えるゴミの量などを記録しておくと、二酸化炭素の排出量を計算し、グラフ化してくれる「環境家計簿」といった機能もある。

ムダ遣いをチェックしたり、インターネットを利用して、他のユーザのデータとの比較を行ったりする機能などもあり、単なる収支記録ではなく、家計をより客観的な視点で分析することができるのも特徴。電気やガス、水道などの使用量からCO2排出量を算出する「環境家計簿」は、いかにもエココンシャスな時代を反映した機能といえるだろう。CO2排出量だけに限らず、さまざまなリサイクルなども数値化して他のユーザと比較できるようにするというのもおもしろいかもしれない。

そのほか、日記やダイエット管理機能は家族の健康管理にも役立つもので、金銭の管理だけにとどまらず家庭全体の記録簿的な性格も備えたソフトといえる。

開発のポイント
みなさんから寄せられた要望をもとに改良を行っておりますが、要望をそのまま無計画に形にしていると、将来のバージョンアップ時の互換性等でいろいろ問題が出てしまいます。そのようなことにならないように、長期的なビジョンや将来像を先に立ててから開発するように心がけています。また、お寄せいただいた要望もできるだけ詳細に分析するよう努力しています。今回のバージョンアップでは、ご要望の多かった「環境家計簿」を搭載して、家計簿を記帳したら自動的に環境家計簿も記帳できるようになっております。

家計簿ユーザのみなさまへ
●家計簿を続けるコツ──家計簿に限らず、誰でも三日坊主が基本だそうです。ただ、続ける人は1日休んでも翌日には再開し、三日坊主の人は一度休むとず〜と休んでしまうだけの違いだそうです。要は、頑張って毎日必ず記帳しようとするのではなく、少し休んでも気にすることなく、再開するように心がけるとよいでしょう。

●続ける効能──30年間は1万日以上あります。つまり、1日の積み重ねが1万倍の差となって30年後に現実となります。1日に1,000円節約できれば、それは30年後には1,000万円以上の差となります。これは家計簿に限った話ではないので、いろいろ生活を見直してみるのもおもしろいと思います。

今後のバージョンアップ予定
今後は環境家計簿のWeb比較機能等を搭載して、他の世帯に対して環境にどの程度やさしい生活ができているかがわかるような機能を搭載する予定です。