「Mirror」は、簡単な設定で使えるバックアップソフト。フォルダ単位で指定してバックアップを取れる。「実行プラン」と呼ばれるバックアップ設定を、複数登録しておくことが可能で、任意の実行プランをユーザが手動で実行できるほか、設定したスケジュールにより自動実行させることもできる。実行後にパソコンをシャットダウンしたり、ログオフしたりすることも可能だ。

バックアップを行うには、まず「実行プラン」を作成する。実行プランでは、バックアップ元（ソースフォルダ）とバックアップ先（ターゲットフォルダ）のほか、実行モードとして、

• 指定した二つのフォルダの内容が同じになるようにする「ミラーリング」
• バックアップ元で指定したフォルダをZIP形式で圧縮し、バックアップ先へ保存する「圧縮バックアップ」

登録した実行プランはメイン画面上のリストに表示され、スケジュール設定にもとづいて自動的にバックアップが実行される。メニューから手動で「すべての実行プランを開始」したり、選択したプランだけを実行したりすることも可能だ。

ウィンドウを最小化したり、タイトルバーの「閉じる」ボタンをクリックしたりすることで、タスクトレイに常駐する。タスクトレイメニューからバックアップを実行したり、実行プランの編集画面を呼び出したりといったことができる。

バックアップの実行モードは「ミラーリング」または「圧縮バックアップ」を選べる。圧縮バックアップでは（特に設定はないが）ZIP形式で圧縮される（別途、DLLファイルを用意しなければないらない、といったセットアップの手間もかからない）。「『ミラーリング』とは何なのか」といったことなどが説明されたドキュメントは同梱されておらず（作者のホームページでは説明されている）、バックアップソフトをまったくはじめて使う方にはお勧めしづらい、という側面はあるものの、「毎日使用する業務用のファイルを手軽にバックアップしておきたい」といった使い方にぴったりの一本だ。

開発中に苦労した点
直感的に操作できるようにするため、ユーザインタフェース部分の検討に時間をかけました。

ユーザにお勧めする使い方
定期的なバックアップを指定しておき、バックグラウンドで実行させるのが基本的な使い方です。世代管理などが必要な場合や、圧縮してバックアップしたい場合は「圧縮バックアップ」を選択し、日付時刻をファイル名に付加してバックアップするのが適しています。また、時間のかかるバックアップなどは、昼休みなどの休憩時間にセットしておくと便利です。終業時にバックアップをしてから作業を終了する場合は、バックアップ後に自動シャットダウンを指定する機能を使うと便利です。

今後のバージョンアップ予定
順次、便利な機能を付加してゆく予定です。また、企業向けの暗号化バックアップ版のリリースも予定しております。