リストの文字列をワンクリックでクリップボードに転送できる、シンプルなクリップボード拡張ソフト。「ClipSet」は、単語や暗証番号、定型文など、よく使う文字列をリスト形式で登録しておき、クリップボード経由で他のアプリケーションに貼り付けることのできるソフト。リストファイルを暗号化保存することも可能で、重要な個人情報を保護しつつ、入力の手間を大幅に減らすといったことができる。【Ctrl】+【C】キーでクリップボードにコピーされた文字列の履歴をリスト表示し、履歴を編集した上で再利用することも可能だ。
実際に使用する際の操作は、
- あらかじめ作成しておいたリスト(テキストファイル)を読み込んで、
- 任意の行をクリックすると、
- 当該行がクリップボードにコピーされる
という流れ。クリップボードにコピーされた文字列を、他のアプリケーションで「貼り付け」を実行して利用すればよい。リストをワンクリックするだけで行全体がコピーされ、通常のコピー操作に比べて手順が格段に少なくて済む。リストには、一般的なエディタなどで作成したテキストファイルをそのまま読み込んで利用することが可能。ただし、行単位でクリップボードにコピーされるため、1項目=1行の形式でリストを作成する必要がある。読み込まれたリストを、内蔵の簡易編集機能を使って編集することも可能。行の上下移動や削除、編集のほか、リストに「クリップボードの内容を追加」することもできる。外部エディタを呼び出して、編集することも可能だ。
特徴のひとつが、保存時にリストファイルを暗号化できること。半角英数字8文字以下のパスワードを設定して暗号化を実行することで、次回以降、ファイルを開く際にパスワードの入力が必要になる。暗号化されたリストファイルの拡張子は「*.ang」となり、他のエディタなどから開いても判読はできない。
クリップボード履歴画面(CB履歴)もあり、【Ctrl】+【C】キーでクリップボードにコピーされた文字列が表示される。CB履歴画面上では、テキストを自由に編集することが可能。例えば「Webブラウザなどから必要な文字列を連続コピーし、CB履歴画面から必要な部分を取り出してリストファイルに加える」といった使い方も可能だ。