アイコンの抽出と加工に関するさまざまな機能が一本にまとめられたアイコン用ユーティリティ。「Icon Circle」は、実行ファイル(EXE)、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)、アイコンファイル(ICO)などからアイコンデータを抽出し、ファイルに保存できるソフト。アイコン画像を編集できるほか、マルチプルアイコンの編集と作成を行うことも可能。指定フォルダ内でアイコンを持つファイルの一覧と、各ファイル中のアイコンデータを確認しながら、目的のアイコンをすばやく見つけ出すことができる。
メイン画面は、左側にアイコン画像一覧、右側にアイコンが含まれるファイルの一覧、下部に保存形式や表示と保存サイズなどの指定エリアが配置された構成。起動すると、Systemフォルダに存在するアイコン取得可能なファイルが、画面右側の一覧に表示される(対応する拡張子はEXE/DLL/OCX/ICO/CUR/CPL/DRV)。ファイル名および含まれるアイコンの数がリストされた一覧でファイルを選択すると、画面左側にアイコン画像が表示される仕組み。アイコン画像一覧に表示されたアイコンに対して、各種処理を行えるようになっている。処理の結果は、画面下部中央にある表示部に拡大表示される。
処理内容の指定は、画面下部の左右にあるラジオボタンとチェックボックスで行う。指定できるのは、
- 画像の保存形式(BMP/JPEG/PNG/ICOの4種類から選択できる)
- 表示と保存サイズ(16×16、24×24、32×32、48×48の4種類のサイズのほか、「User」を選ぶことで、幅と高さを16から255の間で自由に指定できる)
- 画像処理(ぼかしと、24bit/256色/16色の3種類から選択できる色数を指定できる)
ぼかしには、画像をライン単位でぼかす「ぼかし」と、画像を領域でぼかす「ぼかしII」の2種類が用意されている。画像の編集は、専用の編集画面で行う。編集画面では、アイコンの透過設定や32ビットアイコンでのアルファチャンネルの編集、ガンマ補正、画像の反転・回転、マスクからアルファチャンネルの作成や、逆にアルファチャンネルからマスクの作成などの作業を行える。
さらに、複数サイズ/色数のアイコンを持つマルチプルアイコンを作成・編集する機能も用意されている。