Blu-rayメディアへの書き込みに対応したハードディスクバックアップソフト。「HD革命/BackUp Ver.8 Std」は、ハードディスクの内容を他のハードディスクやネットワーク越しのディスク、光ディスクなどにバックアップできるソフト。ブートセクタを含むハードディスク全体のバックアップのほか、指定ファイル/フォルダの個別バックアップも行える。あらかじめ複数のドライブを指定して、一括バックアップすることも可能だ。
バックアップ元(対象)にできるのは、固定ディスクとして認識されるハードディスク全般(WindowsのダイナミックディスクやGPTでパーティション管理されているディスクには対応しない)。バックアップ先には、ローカルハードディスクはもちろん、ネットワーク接続されたドライブやNASなども指定できる。USB接続されたリムーバブルハードディスクを指定することも可能だ。
光ディスクライティングエンジンを搭載しており、書き込み型CD/DVDにバックアップファイルを保存することも可能。「HD革命/BackUp Ver.8 Std」のブートイメージをあわせて書き込むことも可能で、バックアップしたメディアからパソコンを起動し、復元することもできる。
Ver.8では、Blu-rayメディア(BD-R/RE)への書き込みにも対応した。対応ドライブと組み合わせて使用すれば、1枚あたり25GB(1層)/50GB(2層)という大容量のバックアップを行うことができる。Blu-rayメディアへのバックアップの場合も、ブートイメージを書き込むことで、メディアから起動することが可能だ
バックアップファイルは圧縮保存することが可能。圧縮を指定せず、高速なバックアップを行うこともできる。さらにドライブ全体のバックアップの際には、イメージファイルをパスワード保護することも可能で、バックアップメディアを紛失したり、盗難されたりした場合でも安心できる。
ファイル/フォルダ単位のバックアップでは、バックアップファイルを復元することなく、バックアップファイルの内容を参照することが可能。特定のファイル/フォルダを指定して、個別に復元を行うこともできる。さらに復元時には、パーティションサイズを変更しながらの復元も可能で、より大容量のハードディスクへの入れ替えにも対応する。
ユニークな機能に、ハードディスクやネットワークに作成したバックアップイメージから、CD/DVD/Blu-rayディスクを作成したり、ISOファイルを作成したりできる機能がある。もちろんこのようにして作成されたメディアからも、通常のバックアップと同様にデータを復元できる。例えばDVDにバックアップを行う場合、バックアップ中に何度もメディアの交換を行う必要があるが、この機能を使えば、夜間などにハードディスクにバックアップファイルを作成しておき、時間のあるときにDVDに分割書き込みを行うといったことができるようになる。
「HD革命/BackUp」は、Ver.8から1ライセンスで2台のパソコンで利用できるようになった。「Std」版のほかに、Windows Vistaにも対応するパーティション操作アプリケーション「HD革命/Partition Lite Ver.1 for Vista」が同梱された「Pro」版もある。