使いやすさ、わかりやすさが追求された“ライフスタイル適合型動画変換ソフト”。iPod/PSPなどのポータブル機器のほか、PLAYSTATION 3/Xbox 360といった家庭用ゲーム機器にも対応する。「TMPGEnc MovieStyle」は、さまざまなファイル形式に対応した高機能動画/音声変換ソフト。出力機器を選択して、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで変換が開始される、簡単な操作が特徴。エンコードパラメータは、選択した出力機器によって、最適な値が自動的に設定される。さらに、指定フォルダに追加された動画ファイルを自動変換したり、エクスプローラなどのコンテキスト(右クリック)メニューから変換を実行できたりと、操作性は高い。
メイン画面は、上部に「PSP」「iPod」「Wii」「Xbox 360」といった出力対象機器のアイコンが、また下部には「標準」「高画質」「音声出力」(出力対象機器によっては「音声出力」の代わりに「長時間」)の出力エリアが並ぶ構成。さらに最下部には、変換対象のファイルが一覧表示される。
使い方は非常に簡単だ。
- 機器一覧から出力対象機器を選択し、
- 変換したいソース動画のアイコンを出力エリアのどれかにドロップ
すればよい。これだけで、選択した機器で再生可能な動画が出力される仕組み。アイコンをドロップすると同時にトランスコードが開始されるので、まさにワンタッチで動画変換を行うことができる。対応する出力機器は豊富。音楽プレイヤーではiPod/Zune/Myloなど、ゲーム機ではPSP/Nintendo DSなどに対応する。さらにこれらのポータブル機器に加え、Apple TVやPLAYSTATION 3/Xbox 360といった据え置き型の再生機器/家庭用ゲーム機器にも対応。もちろん、対応機器で再生可能なハイビジョン解像度動画を生成できる。ポータブル/据え置き型合わせて10機種向けの出力のほか、汎用設定としてDivX形式での出力が可能だ。出力時の映像/音声コーデックは、選択した機器に応じて自動的に設定されるため、ユーザが選択する必要はない。
出力された動画ファイルを、簡単に各機器に転送できる「トランスマネージャ」機能もある。iPod/Apple TVなどのiTunes対応機器では、エンコード後に自動的に動画をiTunesに登録することも可能だ。映像の周囲を切り取るクロップは、出力形式ごとに設定することが可能。プレイリスト登録用のサムネイル画像が必要な出力機器に対しては、自動的に必要なサイズ/形式でサムネイル画像を作成できる。
そのほか、特定のフォルダを監視して、動画ファイルが置かれると自動的にエンコードする「フォルダ監視」機能や、コンテキストメニューからすばやく動画変換を実行できる「クイックスタートエンコード」機能なども用意されている。「フォルダ監視」は、タイマ録画された動画をエンコードする際などに便利だ。
読み込み可能な形式は、AVI、DivX、MPEG-1/2、QuickTime、WMVなど。Windowsで一般的な形式のほとんどに対応する。CSSやCPRMによって保護されていないDVD-VideoやDVD-R/RWからの読み込みも可能。DirectShow/VFAPIにも対応し、必要なコーデックDLLを用意すれば、ほとんどの動画形式のファイルを読み込むことができる。出力形式は、DivX、MotionJPEG、MPEG-4/MPEG-4 AVC(H.264)、WMVに対応する(出力機器に応じて自動的に選択される)。
エンコードはマルチスレッドに対応し、高速に処理される。エンコード前に動画の内容を確認するプレビュー機能もある。